米国、ミシガン州、1999年3月8日発、コンサルティング&マーケット・リサーチ会社CIMdataはワールドワイドの製品データ管理(PDM)市場が1998年に於て$1.4ビリオンに達し、27%成長したと発表した。1999年は$1.7ビリオンに達し、2003年には$2.9ビリオンを超える市場規模となり、それまで年率16%の成長と予測する。CIMdataは大規模導入の大きな実績やエンタープライズ規模でのテクノロジーの広範な利用などの背景により市場の成熟の度合いが進み1998年に於て高い成長を示したと見ている。

Figure 1-PDM Market Size, 1989-2003
Source: CIMdata, Inc. 1999
これらの統計データは急速に変化するPDM業界の最新の動向、イベント、課題などを講読者に通知するCIMdataのマーケット・サービスの一部として提供されている。PDMは製品定義の全ライフサイクルを支援したり、企業内の製品定義、製品の生産、ビジネス・オペレーション・サポートの3つについての製品に関連したライフサイクルの統合を容易にするツールとして益々見られている。ライフサイクルの情報の相互共有は企業の成功に重要なものであり、PDMテクノロジーは設計から製造やサポートに至る多くの段階の連続的な統合に際して情報の統合や共有を行なうシステム化を提供している。
拡大化するエンタープライズに於て、PDMはOEM、下請け、ベンダー、コンサルティング、そして顧客をつなぐ情報の橋としての役割により製品定義サプライチェーン(the product definition supply chain)の管理に効果を発揮する。
ベンダーランキング
『広範なベンダーがPDM市場でソフトウエアやサービスをサプライする』と、CIMdataのマーケット・アナリストのパトリック・ラムジックは解説する。『あるものは大規模に、全てのPDM機能を実装、その他のものはローエンドやミッドレンジ・システムに、また、ドキュメント管理、ビジュアライゼーション、コンポーネント&サプライ・マネージメントなどの特定のアプリケーションに焦点を置く』と付け加える。結果的にPDM市場は、多くは直接に競合しないそれぞれが補完する特定のサプライの集まりから形成されていると語る。彼女は、次の年はこのセグメンテーションが増加するものと予想している。
CIMdataの統計に依れば、広義のPDMソフトウエアとサービス市場のマーケット・リーダーはSDRC社傘下のMetaphase Technologyで、市場専有率が7%、1998年の収益は米国$101ミリオンで、$100ミリオンに達した最初のPDMベンダーである。Documentum、IBM Corp.、Engineering Animation Inc.がそれぞれ6%の市場専有率、Aspect Developmentが5%とそれに続く。以下はPTC、Unigraphics Solutions、Siemens Business Services(Siemens AGとSiemens NixdorgInformation Systemsとの合弁の子会社)が3%、MatrixOneが2%と続く。以上のグループにはサービスのみのベンダーは入ってない。

Figure 2-Top Ten PDM Software-and-Service Vendors 1998
Source: CIMdata, Inc. 1999
ソフトウエアのみのPDMセールスをベースにすると、全体のトップテンは10%(推測)のEngineering Animation Inc.、9%のDocumentum、7%のMetaphase/SDRCとAspect Development、6%のPTC、5%のIBM、4%のUnigraphics SolutionsとSAP AG、3%でMatrixOne、2%のBaan Engineeringである。

Figure 3-Top Ten PDM Software Vendors, 1998
Source: CIMdata, Inc. 1999
CIMdataはまた、ハイエンドのプロダクト・セントリック・システムベンダー、すなわちPDM市場で伝統的なベンダーの市場の指数についても整理をしている。これらのベンダーは広範囲のPDM機能性を持ち、そのプロダクトが多数のサーバーネットワークで分散出来るスケーラブルなシステムで、エンタープライズの至るところで使用する製品を売ることについての実績を持っている。
この市場のリーダーは17%のシェアのMetaphase/SDRC、14%のIBM Corp.、7%のPTC、Unigraphics Solutions、Intergraph Corp.である。MatrixOneとSAP AGはそれぞれ5%。Baan Engineering、Inso Corp.のPDM部門(以前はSherpa Corp.)、CoCreate Software Inc.(HP社の子会社)はそれぞれ市場の4%のシェアである。

Figure 4-Top Ten High-End PDM Software-and-Service Vendors, 1998
Source: CIMdata, Inc. 1999
ハイエンドのソフトウエアのみのセールスをベースとした全体のトップベンダーは16%シェアのMetaphase/SDRC、15%のPTC、11%のIBM Corp.、10%のUnigraphics Solutions、8%のSAP AG、6%のMatrixOneとBaan Engineeringである。そしてEinger+Partner AGとInso Corp.のPDM部門 が4%シェアである。

Figure 5-Top Ten High-End PDM Software Vendors, 1998
Source: CIMdata, Inc. 1999
ワールドワイドの成長
地理的に見て、最大のPDM市場のセグメントは最初に投資が発生し、現在非常に大きく第二世代システムへの投資が多くの企業で進んでいる北米企業からの1998年に於ける全世界の46%のPDM投資である。米国のすこぶる良い経済と強いドルに支えられた継続的な拡大で、北米のシェアは1997年の45%から1%増加した。
1998年の欧州のPDM投資は全世界の39%であり、堅実なものであるが、有力なサプライヤや、より大きな市場へのニーズが見当たらないこと、購入の遅れ、そして各国に於けるプライオリティ、サプライヤ、アプリケーションや導入方法の違いなどにより動きがまだ鈍い。
アジア&パシフィック市場は全世界のPDM市場の14%のシェアであり、継続的な経済トラブルのため1997年から2%ダウンした。『アジア&パシフィックは堅調な成長を継続しているが、とりわけ主要な製造業がかなりのPDMに投資をし、セールスやサポートセンターを確立するベンダーの数が増加している日本や韓国の様な地区に於て非常に強力な市場の可能性がある』と、ラムジックは語る。

Figure 6-Regional Distribution of PDM Revenues, 1997
Source: CIMdata, Inc. 1999
全世界の市場の成長は大企業でのPDMへのかなりの量の投資に起因している。1998年に於いて自動車と電子業界は他のセクターをリードするもので、それぞれ、PDM投資の19%となる。CIMdataに依れば、PDMはとりわけコンピュータや通信機器の様な製品への製品ライフサイクルの短縮化やタイム・ツー・マーケットへの要求のためにエレクトロニクス企業で使用されている。航空宇宙産業はPDM市場の15%であり、PDMの大きな投資が続いている。
プロセス並びにユーティリティ産業は石油、化学、製薬、そして電気、ガス、水道供給で知られるその他のプラントがPDM市場の15%に貢献した。それらの会社は設計、工事、そして大規模なプロジェクトや施設の保守など、多くは資産管理にテクノロジーを使用している。
14%を計上したのはマシンツール、建設機械、農業機械などの重機の製造業であった。その他の11%はコンシューマー製品、レクレーション機器、家庭用機器、ビジネスマシン、そして金属部品などの設計や製造でPDMを使用する組立て製造業からのものであった。 全てのセクターに於て、システムやテクノロジーに関連したインテグレーションに焦点を置くソフトウエア関連のサービスにPDM投資の半分が使われていると、ラムジックは付け加える。『1998年に、多くのワールドワイドのシステム・インテグレーション企業がPDM市場に参入し、そして次の数年間にそれらのビジネスが大きく成長することを期待している』と、ラムジックは語る。彼女はまた、企業が実際にテクノロジーを投資する際、トータルマーケットのPDMは極く小さいものであり、ハードウエア、コンピュータ、インフラ、コンサルティング、ビジネス・リエンジニアリング、そしてコーディネーションなどの重要な部分の投資は反映してないことを指摘する。
動向と課題
CIMdata社長のエド・ミラーに依れば、テクノロジーはエンジニアリング部門からエンタープライズ全体のビジネスプロセスの支援と全ての製品の定義情報とドキュメントの管理へと徐々に発展して来ておりPDM市場は安定した成長を継続している。
『拡張するエンタープライズに於て、PDMはOEM、下請け、ベンダー、コンサルタント、そして顧客を結び付ける情報提供の橋としてサービスをすることで製品定義サプライチェーン(The product definition supply chain)の管理に効果的である』と、ミラーは語る。
ミラーは以前はOEMからの仕様書に沿って製作していた部品がOEMからサプライヤへの移管で製品開発の責任が増加しており、サプライチェーンにおける設計活動の管理が重要になっていることを付け加える。
その種の中小の企業はそれぞれの会社の業態に明確に定義された仕事をこなすことに焦点を置き、経済的でより手頃なPDMを探している。多くの場合、それらのアプリケーションプログラムは作業者が簡単に理解出来、ユーザー固有のプロセスに近く現実的なものであり、必要とされる仕事を効果的にこなすものである。結果的に、立ち上がりは短く、トレーニングは簡単であり、ペイオフが迅速に得られるのである。
『PDMが広範な企業で普及が進むことで、テクノロジーの使用は製品のライフサイクルを通しての情報管理を行なう設計活動を超えて拡大をしている』と、ミラーは語る。『この方向に於て、PDMは製品開発初期のコンセプトの段階、製造の過程、そして最後に製品のサポートにと、製品の定義、製品の生産、そしてビジネス・オペレーションの支援でERPと緊密に働く』と、付け加える。
この様な見方で情報の交換が極めて重要であること、全ライフサイクルを通してPDMとERPの価値が著しくあることを述べている。例として、PDMは航空機の様な複雑な製品のサポートで正確な製品定義を維持管理するためのキーであり、それは納入された後も含むものである。逆に、ERPは設計の早い段階に設計者に価値ある製造・生産や購買情報を提供するものである。
エンタープライズを通して拡大するPDMの主要なテクノロジーの一つは、ミラーに依れば、CADユーザー以外で彼等のプロジェクトに於て、動画にしたり、いじったり、マージしたりすることを可能にするグラフィカルな製品表現を行なうビジュアライゼーション・ソフトウエアである。この新しいクラスのソフトウエアはPCやラップトップの様な比較的軽便なマシンで動作し、比較的簡単に使用出来るブラウザータイプのインターフェイスを使用している。
『広範な人々により理解可能な製品データを作ることにより』、そして『ビジュアライゼーション・ツールは、ユーザーに情報を理解出来るよう助けたり、比較的に簡単に、より低価格で製品のデータを便利なオンラインでのアクセスの手段を持ってない人々にPDMの価値を拡大する方法を提供する』と、ミラーは説明する。
ミラーに依れば、PDM市場はエンタープライズを通しての製品データの適用のためにベンダーが益々広範なビジュアライゼーションを持ち出したことでバブルの状態になっている。
PDMの更に詳細なマーケットサービスの情報はCIMdataの最新の動向、イベント、急激に変化するPDM業界を取巻く課題などをカバーするマーケットサービスで得られる。講読者はPDM市場のイベントやトレンドを分析したレポートを定期的に、市場についての月刊業界ニューズレター、デイリーの業界の最新のニュース、収益やセールスの統計の一般的なマーケット・リポート、課題を議論するための電話会議へのアクセス、そして市場に関連したイベントなども受け取ることができる。
PDMカンファレンスについて
PDM市場、テクノロジー、そしてアプリケーションの情報が米国、ジョージア州のアトランタで1999年4月20〜22日に開催される年次PDMカンファレンスで公開され、1000名以上の参加者、40以上のサプライヤによるPDM関連の展示が行なわれる。
CIMdata社長のエド・ミラーはPDM市場を解説する『State of the Industry』をプレゼンテーションし、フォード社のC3Pのプロジェクト室のディレクターのリチャ?ド・リフ博士(Dr.Richard Riff)が基調講演として『戦略テクノロジーとしてのPDM』、社のCAD/CAM/CAE/PIM Initiativeについてプレゼンテーションする。
一日のテクノロジー・チュートリアルに続いて、ユーザーに依るアプリケーションの経験を共有する二日のプレゼンテーションとなる。コストは二日のカンファレンスが米国$995、そしてチュートリアルが米国$400である。
CIMdataの次回のイベントはフランスのニースで、1999年10月12日〜14日に開催。