PLM? 製品&サービス ニュース ダウンロード CIMdata 会社案内 PLMリンク サイトマップ Home

ニュース
CIMdata論評
CIMdata記事(一般)
CIMdata市場状況
CIMdata in the News
日本トピックス
日本語プレスリリース・アーカイブ
メタリンクお知らせ

*****
ニュース:CIMdata論評
(CI
Mdata Commentary)
*****
PLMの合併・統合が加速 - シーメンス A&D、UGS買収に
(PLM Consolidation Accelerates - Siemens A&D to Acquire)
(2007年1月25日)
*****

 CIMdataが昨日版(1月24日)の CIMdata PLM Late Breaking Newsで発表したように、シーメンス社は、必要な政府のチェックと承認を行っている35億1500万米国ドル(およそ4,288億円、122円/米国ドル換算)でUGS社を買収する意図を公表した。この買収後、UGSはドイツのニュルンベルグの本社を置くシーメンスの128億ユーロ(およそ2兆224億円、158円/ユーロ換算)のビジネス部門のAutomation and Drives (A&D)グループの一部門となる。シーメンスとUGSは、両社の長期ビジョンが全く一致しており、買収は市場への『完全に統合化したオートメーション』ソリューションの提供にシーメンスとUGSの双方を補うプログラムを組み合せることを可能にするだろうと述べた。彼らは今年の第一四半期の末迄に買収完了の計画をしていることを述べた。CIMdataは、この買収についてポジティブであり、シーメンス、UGS、そして業界に対してすばらしい進展の可能性があると信じるが、この成功を遂げるために行わなければならない多くのチャレンジもある。

 PLMは、企業の製品ライフサイクルの中で製品をデジタルに創り、生産、サポート、マネージすることで企業の革新や成長を支援するミッション・クリティカルな企業間を含む(Extended Enterprise)ビジネスプラットフォームである。62ヵ国に於いて46,000の顧客を超えると報告される米国テキサス州プラノ市に本社を置くUGSは、PLMソフトウェアとサービスの世界的なリーダーの一社である。UGSは、自動車、航空宇宙&防衛、消費財、ハイテック・エレクトロニクス、機械産業を含む世界中の様々な業界の顧客に対するサプライヤーである。公表されている報告書によれば、UGSとシーメンスA&Dはデジタルマニファクチャリングに関連したテクノロジーへの共同プロジェクトで2003年に両社のビジネス的関係を開始した。

 UGSのソフトエェア・ポートフォリオは、コラボレーティブ製品定義マネージメント(cPDm)、CAD/CAM/CAE、並びにデジタルマニファクチャリングのソリューションの全てをカバーする。UGSは、PLM市場のそれら三つのセグメントで世界的に強力な収益と市場占有率の地位を保持している。2005年会計年度に於いて、UGSは11億5000万米国ドル(およそ1,430億円、122円/米国ドル換算)の収益を報告し、2006年の第3四半期には13四半期連続の年ごとの収益成長(各四半期、独立企業として)を報告した。

 シーメンスA&Dは、シーメンスのオートメーション・テクノロジーの全てを取り扱い、この買収への主な目的はUGSのPLMテクノロジーの全ての製品群とA&Dのテクノロジーを統合するためのもである。UGSによれば、彼らは『完全なる製品と生産のライフサイクル全てへのソフトウエアとハードウェアの世界初のサプライヤーを創る』ことを計画している。最初のインテグレーションはUGSのデジタルマニファクチャリングとTeamcenterテクノロジーに重点的に手を入れることである。

 この動きについてのシーメンスの展望の説明に於いて、クラウス・クレンフェルド(Klaus Kleinfeld)氏、シーメンス社の社長並びにCEOは、『UGSの買収によって、私どもは産業オートメーションに於ける我々の優れたノウハウによりデジタルファクトリーの領域でその能力を結びつけます。この組合せは私どもの顧客のプロセスをさらに固め、コスト効率の改善を起こします。この比類を見ない組合せにより、私どもはオートメーションシステムでの流行仕掛人として我々のポジションを強調するものです』と述べた。更にシーメンスの展望の説明がシーメンスA&Dの社長のヘルム・ジルセ( Helmut Gierse)氏から、『インフォメーションとデータのシームレスな流れがバリューチェーン全体のコラボレーションを実現する。これは競争的圧力が増加し続けている製造業に於いて生産性を上げるために非常で重要です。オートメーションの現実的な世界での専門知識とPLMソフトウェアの仮想的な世界を組み合せることで、シーメンスは顧客のあらゆる生産プロセスにソフトウェアとハードウェアを統合したソリューションを提供出来る唯一の企業になるでしょう。私どもの将来の産業向けソフトウェア並びハードウェア製品は今日と将来の主要なインターフェイスと標準をサポートします。私どもは真にエンジニアリングとオートメーションの領域を1つにする革新的なデジタルファクトリーソリューションにより市場初になることを目指しています』とあった。

 CIMdataは、この買収はシーメンスによる大胆な動き(もしそれが正しく進められたならば)であると信ずる。シーメンスが述べたビジネスの目的の1つがより高い成長のビジネスに移すことである。PLM市場全体は、2010年迄に14%(CAGR)のcPDmの成長並びにデジタルマニファクチャリング分野のより高い23%の成長を予測するおよそ270億米国ドルへと8.3%(CAGR)で成長することがCIMdataにより予測されている( CIMdata 2006 Market Analysis Report)。UGSの買収はシーメンスA&Dの製品群の飛躍的な拡大を彼らに実現し、ビジネス全体の成長を加速するものである。

 『Totally Integrated Automation(完全に統合化したオートメーション)』 の概念は、製造企業への効率と生産性の更なる向上の段階を提供することを目論むものである。シーメントとUGSはインテグレーションの時間と複雑さを減少させる互換性のあるテクノロジー上に彼らのソリューションを構築すると主張している。シーメンスの生産オートメーションのソリューションとUGSのデザインとマネージメントのソリューションの組合せは、製品開発プロセス全体の早い段階で製造情報と機能を設計プロセスの中にシームレスに組入れることを実現する設計と製造エンジニアリング両方のためのより全体を包含する環境を創るために使用することが出来る。さらに、シーメンスはUGSの研究開発リソースを増強&補完し、新しいPLMソリューションを市場にもたらす事を加速する。

 CIMdataは、PLM戦略の重要なコンポーネントとしてデジタルマニファクチャリングの強力な支持者であり、製造オートメーションテクノロジーを組込むためのPLMの範囲を拡大して来た業界プログラムを高く支援して来た。本買収は、製造オートメーションを取り囲む真のPLM統合環境を提供するためにPLMとオートメーションの両方の専門的技術に力を入れる組織を創ることになる。私どもは、業界で役立つ将来に向けた拡大したソリューションの開発を行う買収と影響について大変ポジティブである。それら競争的圧力はその他のサプライヤーからの開発も促進されるであろう。
第一のチャレンジは、買収からの潜在的な利益・効果を完全に達成するために彼らが実現するテクノロジーとビジネス統合プランの定義をし、遂行をすることであろう。同様なビジネス面に於いて、シーメンスはUGSから提供されるソリューションと共に見識ある人々を獲得したという事実を証明することが必要である。これはUGSチームを残し、最小限度にしないと言う事を意味し、そのメンバーは現在から移行期間の最後まで何時でも可視出来るものでなければならない重要なタスクとなろう。同様なテクノロジー面を検討する時、シーメンスA&Dは製造オートメーション製品とテクノロジーについて視点を第一義に置いて来た。UGS、PLM市場、そしてシーメンスにとって成功ある買収となるために、シーメンスは取り分け製品計画や製品設計、またそれだけではなくメンテナンス/サポートや製品の廃棄などのような生産の外のものを含む製品ライフサイクル全体の主要なフェーズの真価を証明しなければならない。UGSの製品ライフサイクルのビジョンの大きさは彼らのために強力であった。シーメンスは、彼らがこの大きなビジョンを共有し、それらの分野で拡大しているUGS(並びの現在のシーメンス)のフォーカスとソリューションを意図することの証明をすることが必要である。

 PLM市場に於けるUGSのポジションは、単にソフトウェア製品ではなく、ソフトウェアとプロセスベースのナレッジ、そしてサポートの組合せから成るPLM『ソリューション』の開発のプログラムの上にしっかりと構築して来た。彼らは、PLMはそれらプロセスを実現するテクノロジーとともにビジネスプロセスにフォーカスしたものであることを明確に理解していることを証明して来た。PLM市場での成功を継続するために、UGSはこの戦略にフィットするための彼らのソリューションを高めることを続けなければならない。シーメンスは同様にそうするための彼らのコミットメントを証明しなければならない。

 この論評の前半で述べたように、CIMdataはこの発表にポジティブであり、それはシーメンス、UGS、並びに業界のために優れた動きである可能性をもっていると信ずる。非常に大きな『足跡(footprint)』を持つ製品ライフサイクル全体の統合化したソリューションをデリバリー出来るPLMサプライヤーを創出する。チャレンジはかなり多くあるが、適切な方向性とシーメンスとUGSの努力を成功裡に進めることが出来るであろう。成功したならば、対応を必要とするその他の主要コンペティターに更なる競合的圧力をつくることになる。私どもは今後の数ヶ月の間のこの買収の進展を待ち、潜在的な利益が業界のための現実なものになることを期待する。

*****
更新情報:08.1.16 Copyright 2008 MetaLinc K.K. All Rights Reserved