2019.3.28:トラスコ中山、IBM、SAPジャパンと共に、先進テクノロジーを活用したビジネス変革を推進


トラスコ中山株式会社(東京本社:東京都港区、代表取締役社長:中山哲也)は、日本アイ・ビー・エム株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:エリー・キーナン)とSAPジャパン株式会社(本社:千代田区麹町、代表取締役社長:福田譲)とともに、2020年1月稼働を目指して、基幹システムの更改及び新規プロジェクトを開始いたしました。

1.概要

トラスコ中山は、年々増加するビジネスボリュームへの対応をスピードアップするとともに、得意先様や仕入先様へのサービスをより一層向上させるため、社内で部門をまたいだプロジェクトチームを2017年10月に立ち上げました。主要ソリューションにはSAPの最新ERPであるSAP S/4HANA(R)(エスエーピー・エスフォーハナ)を採用し、日本IBMがプライムパートナーとして企画構想段階におけるコンサルティングから、要件定義、システム構築まで一貫して支援します。

2.背景

トラスコ中山では、お客様が「必要なものを」「必要な時に」「必要なだけ」お届けする事を目指し、取扱商品の拡充及び即納体制の強化を継続的に行っております。一方で、お客様への利便性向上を目的とした多様な商材への柔軟な対応や、各種お問い合わせへの回答、取引先様毎の価格設定のご対応等において、個別にご対応しているがゆえ複雑な業務を多数生む結果となり、更なる事業成長に向けてビジネス変革が急務となっております。

今回のプロジェクトでは、自社内の業務改革と並行して、お客様の利便性向上に繋がる新サービスを立ち上げ、自社のビジネス変革を実現するとともに、ひいては業界全体のビジネス拡大に繋げる改革に挑戦します。

3.プロジェクト内容

主要改革テーマ下記3点の実施と、新規サービス“MROストッカー”を開始します。

(1)見積回答の自動化

1日数万件を人手で対応している見積業務に、先進テクノロジーを適用し自動/半自動化する事で、社内業務工数を劇的に削減し、お客様へのより迅速な回答とサービスレベルの向上を実現します。

(2)適正商品価格の自動算出

膨大で日々更新される商品特性別かつ全国各地にわたる得意先別に、日々手作業で更新をかけ続けていた特価のマスタ更新業務を統計に基づき自動算出する事で、社内工数低減と更新漏れを防ぎつつ、お客様への適正価格を常にご提供できる仕組みを準備します。

(3)仕入先様との連携強化のためのポータル構築

電話やFAXなどのアナログな人的対応にてやり取りを行なっていた、お見積や納期確認等の仕入先様との連携業務を、基幹系の仕組みと連携した新しいプラットフォーム上に、Webポータル形式で実装する事で、効率化とタイムリーな情報連携を促進致します。

主要改革テーマに関する実現イメージ
ビジネス変革を推進する新機能として、AI等の先端テクノロジーとSAP S/4HANAや主要システムと連携させた以下のラットフォームを開発します。


(4)MROストッカー

エンドユーザー様の利便性向上を目的とした新規サービス。工場内の生産現場など、プロツールの使用現場に隣接したロケーションに、当社取扱商品各種を販売店様経由で取り揃えます。ユーザー様が欲しい時にすぐに商品を使えるサービスを新設し、販売店様の即納をお手伝いします。

今後実現する機能として、注文、決済、在庫管理などの作業をICタグやスマホを利用して簡単に行えるような仕組みや、膨大な顧客データや天候データを分析し現場に最適化された商材を提供する予定です。

この機能を実現する為に、SAP S/4HANAの拡張機能開発を可能にするSAP(R) Cloud Platform上で開発・連携するなど、一連の作業をデジタル化して効率を図ります。また、SAP(R) LeonardoのIoT技術により顧客の情報を自動収集し分析する機能を実現します。

4.主要活用ソリューション

ビジネス改革実現を支えるソリューションの中心には、SAP S/4HANAおよび最新データウェアシステム”SAP(R) BW4/HANA”を採用。ソリューション拡張やAI等の先端テクノロジーを活用した新機能および社外連携機能については、SAP社のIntelligent PaaSである”SAP Cloud Platform”上にて開発、実現します。

5.導入パートナー

SAP S/4HANA導入に関してはIBMのサービスである “IBM Impact Assessment for SAP S/4HANA”を活用することで、SAP S/4HANA実現化に向けた影響分析、計画立案の精緻化を実施し、プロジェクトを推進します。SAPジャパンは、“Premium Engagementサービス”および“カスタマーケアプログラム”、“戦略的パートナー連携支援”により、日本IBMのSAP S/4HANA導入およびSAP Cloud Platform活用開発を全面的に支援しています。

日本IBMは、これまでグローバルや国内で培ってきたコンサルタントの知見、プロジェクト・マネジメントの実績、SAP S/4HANAに関わる技術検証と多くのプロジェクトでの導入経験を生かして、テクノロジー・リスクを最小化しながら、トラスコ中山の高品質なシステム構築を支援します。また、SAP Cloud Platformを活用した業務の高度化・自動化についても、クラウド開発エキスパートチームを活用し、トラスコ中山の業務改革に取組みます。今回活用するIBMのコンサルティング・サービス“IBM Impact Assessment for SAP S/4HANA”は、SAP S4/HANAに移行する際の影響を網羅的に評価することができ、実データを基に評価を行い、計画立案を精緻化できます。これにより、スムースかつ迅速なシステム構築プランを策定できました。

トラスコ中山は、今回の取り組みにより、顧客の利便性をより向上させるプラットフォームの構築を、スピード感をもって実現します。また、これに満足する事なく今後も継続的なブラッシュアップを図り、更なるビジネス変革に取り組み続けます。

日本IBMおよびSAPジャパンは、この取り組みを日本企業におけるデジタルビジネスイノベーションを加速するモデルケースと位置づけ、全面的に支援しながら推進してまいります。

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