設備開発プロセスのフロントローディングで工場の垂直立ち上げを加速
ラティス・テクノロジー株式会社 (代表取締役社長 鳥谷 浩志、以下、ラティス)は、ファナック株式会社のロボットと周辺の生産設備の連携した動作を実機完成前に検証可能にする 「 ROBOGUIDE 接続サービス 」 を5月22日より提供します。ファナック社の ROBOGUIDE は、同社が提供するロボットのプログラミング・シミュレーションを行うソフトです。ラティスは生産設備の制御ソフトを仮想検証する 「 XVL Vmech Simulator 」 と ROBOGUIDE を接続することで、ロボットを含む生産設備全体のシミュレーションを実現しました。
第4次産業革命が進行する中、省人化によるコスト削減や製造期間短縮を目的に、人手による作業を産業用ロボットで代行するメーカーが急速に増えています。ところが、ロボットメーカーが提供するソフトは、自社のロボットの動作のみをシミュレーションすることしかできないため、ロボット本体と PLC で制御する搬送・供給などの周辺設備が連携する動作は、実機なしでは検証できないという課題がありました。
ラティスは、生産設備の 3D モデルを軽量化した XVL を活用して、PLC 上の制御ソフトを仮想検証する製品 「 XVL Vmech Simulator 」 を提供しています。これまでは、三菱電機・デンソーウェーブ・川崎重工業・安川電機などの産業用ロボットとの連携シミュレーションを実現してきました。今回、数多くの企業で導入されているファナック社のロボットについて、同社の ROBOGUIDE と接続することにより周辺設備との連携した動作を可能にするサービスを開始しました。
ファナック社を含む多種の産業用ロボットと周辺の PLC 制御の生産設備について、実機レスによる事前のデジタル検証が可能になることで、設備開発プロセスのフロントローディングが促進され、生産設備の上流工程での品質造り込みを実現できます。この結果、競争力の高い工場の垂直立ち上げを加速し、マーケットが必要とする製品をタイムリーに製品出荷し、かつ、高品質な設備による安定生産を実現します。
ラティスは、「 見えないものを見える化する 」 という “ 3D デジタルツイン ” のコンセプトを提唱しています。このサービスは、これを具現化するソリューションとなります。
( 3D デジタルツインのコンセプト:https://www.lattice.co.jp/products/solution/#twin )
製品情報
- サービス名:XVL Vmech Simulator 「 ROBOGUIDE 接続サービス 」
- 製品 URL:https://www.lattice.co.jp/products/lineup/vmech/
- 価格(税別):¥1,000,000 から
- 提供開始:2019年5月22日(水)~
サービス説明:XVL Vmech Simulator ( XVL データにより PLC で制御する生産設備の動作を検証できるシミュレーションツール ) とファナック社が提供するソフト ROBOGUIDE を接続し、ファナック社のロボットと PLC 制御の周辺設備との連携シミュレーションを可能にするサービスです。実機完成前に、ロボットと PLC の制御仕様の妥当性を検証することができます。
商号 : ラティス・テクノロジー株式会社
- 本社 : 〒112-0004 東京都⽂京区後楽2-3-21 住友不動産飯⽥橋ビル10 階
- 代表 : 代表取締役社⻑ ⿃⾕ 浩志
- 設⽴ : 1997 年10 ⽉
- 資本⾦ : 7 億円
- 事業内容: 超軽量3D フォーマットXVL 関連ソフトウェアの開発・販売
- コンサルティングなど、3D データ活⽤のソリューションサービス提供
- URL : https://www.lattice.co.jp/
⽤語説明
「XVL」 (eXtensible Virtual world description Language) は、XML(eXtensible Markup Language) をベースとした超軽量3D表現として、ラティスが提唱する表現形式です。XVLを用いることで、3D CADなどで生成されたデータを数百分の1にまで軽量化することができます。また、メモリが少ない環境で巨大な3Dデータを高速表示する技術の実装により、ネットワーク環境での3Dデータ共有に最適な形式です。現在、干渉チェック機能を搭載したDMUや3Dビジュアル作業指示書を作成するソリューションが市場で高く評価されています。ラティスの XVLは世界中の自動車産業、航空機産業、電機産業等多くの製造業の企業で採用されています。3Dデータの精度と構成情報を保ちながら、軽量にデータ表現できるという特徴から、デザインレビュー、組立検証、製造指示書作成、サービスドキュメント作成、メカトロ検証、生産設備検証などの用途に活用されています。製造業の大手では、3D CADの普及により蓄積された3Dデータの有効活用を目的に、XVL製品を全社規模で導入するケースが増加し、国内外で急速に普及が進んでいます。
その他
Vmech、XVL、3Dデジタルツインはラティス・テクノロジー株式会社の登録商標または商標です。
その他記載されている会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。