2019.10.15:SAP、新しいデータ主導のクラウドサービスでインテリジェントエンタープライズをサポート


(本リリースは、10月8日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

SAP SE(NYSE: SAP)は、インテリジェントエンタープライズがエクスペリエンスエコノミーで成功するためのビジネス・テクノロジー・プラットフォームの拡張を発表しました。この拡張により、お客様はデータからビジネス価値をすばやく引き出せるようになります。

SAP最高技術責任者兼執行役員のユルゲン・ミュラー(Juergen Mueller)は次のように述べています。「SAPのビジネス・テクノロジー・プラットフォームでは、SAP(R) Cloud PlatformによってSAP HANA(R)とアナリティクスの連携がより緊密になり、ユーザーはさらにスマートかつ迅速に、これまで以上に確信をもってビジネス上の意思決定を行うことができます。追加設定の不要な統合、モジュラリティ、クラウドでの拡張しやすさ、オンプレミスおよびハイブリッド展開モデルなど、オープン性と柔軟性が大幅に向上します。このオープンで柔軟なアプローチによってお客様がより高いビジネス成果を実現できるよう、SAPは支援していきます」

SAPのビジネス・テクノロジー・プラットフォームは単一のリファレンスアーキテクチャーでSAPのテクノロジーを1つの「スタック」にまとめることにより、現在のエンタープライズに必要なサービスを提供します。ビジネス・テクノロジー・プラットフォームには「データベースとデータ管理」、「アプリケーション開発と統合」、「アナリティクス」、「インテリジェントテクノロジー&サービス」が含まれており、組織が自社のSAPアプリケーションを拡張し、ランドスケープを統合して新しいアプリケーションを構築することによってビジネスプロセスを改善するのに役立ちます。ビジネス・テクノロジー・プラットフォームでは、SAPのデータ、そして追加設定不要のビジネスコンテンツに容易にアクセスして、データからビジネス価値を引き出すことができます。さらに、大規模ベンダーとのパートナーシップやパートナー各社のテクノロジーとのシームレスな相互運用性により、高いレベルの拡張可能性と柔軟性が確保されます。

データにインテリジェンスを吹き込むSAP HANA(R) Cloud Services

SAP HANA(R) Cloud Servicesは、SAP(R) Data Warehouse Cloudソリューション、SAP HANA Cloud、およびSAP(R) Analytics Cloudから構成されます。これらのソリューションにおけるすべてのデータおよびアナリティクス機能が、大容量のデータを保存、処理、管理、利用するための相互に接続したサービスの単一のセットとして組み合わされます。

SAP Data Warehouse Cloudはクラウド上のビジネス対応データウェアハウスであり、ユーザーにセルフサービスのソリューションを提供することで、簡単かつ迅速にユーザーのすべてのビジネスデータを結び付け、特定の事業部門に向けた価値を引き出します。シンプルで柔軟性の高い価格設定モデルにより、顧客は従来のデータウェアハウスのように高額な初期投資コストをかける必要がなく、データ需要が増大を続ける環境に応じて、簡単かつコスト効率の高い方法でデータウェアハウスをスケーリングすることができます。SAP Data Warehouse Cloudはスタンドアロンとして展開するか、または既存のオンプレミスSAP BW/4HANA(R)ソリューションまたはSAP HANAソフトウェアの拡張として展開できます。SAP Data Warehouse Cloudのベータプログラムは2,000以上のお客様にご登録いただいており、一般提供開始は2019年第4四半期を予定しています。詳しくはこちらをご覧ください。

PwC(プライスウォーターハウス・クーパース)社パートナー兼グローバルリーダーシップチームメンバーのステファン・フルハーフ(Stefan Fruehauf)氏は次のように述べています。「当社の社員の効率は、SAP Data Warehouse Cloudのおかげでさらに向上しました。世界中からあらゆるデータをつなげられるようになったことは、当社のビジネスユーザーに多大な影響をもたらしました」

Randstad Germany(ランスタッド)社の分析・レポートチームのマネージャーを務めるアンドレアス・ファーガー(Andreas Foerger)氏は次のように述べています。「SAP Data Warehouse Cloudには、単一のデータランドスケープを構築するためのツールがすべて揃っていました。私たちは社内外のデータソースを使って、クラウドおよびオンプレミスデータを組み合わせることができました。データ仮想化機能のおかげで、データの重複を招くことなく、すべてのデータをつなげることができるのです。SAP Data Warehouse Cloudに付属のセマンティックレイヤーは、ビジネスに非常に有益な方法で、さまざまなソースからのすべてのデータを同期するのに役立ちました」

VELUX(ベルックス)社のデータ・分析担当シニアパートナーのアンドレアス・マドセン(Andreas Madsen)氏は次のように述べています。「SAP Data Warehouse Cloudを使用することで、当社はBIツールのモデリング機能をはるかにしのぐツールを手に入れることができました。ビジネスユーザーに柔軟性を提供すると同時に、データの管理と保護を確保できます。ビジネスユーザーには権限が付与されており、必要な重要情報を、必要なときに簡単に入手できるのです。このソリューションは、オンプレミスとクラウドのギャップだけでなく、IT部門と事業部門のギャップも埋めてくれます。誰もが効率を向上できています」

www.sap.com/trial-data-warehouse-cloud から、SAP Data Warehouse Cloudの無料トライアルに事前登録できます。

SAP HANA Cloudはクラウドに向けてネイティブに構築されており、あらゆるデータにSAP HANAのシンプルさとスピードがもたらされます。スケーラブルなクエリエンジンを備えた、すべてのデータソースにわたる1つのインタラクティブな仮想アクセスレイヤーが提供され、データ消費とデータ管理を分離します。ユーザーには、データ処理を効率化しながらインテリジェントなアプリケーション内でのデータ統合を強化および調和させる、簡素化された統合データアクセスレイヤーが提供されます。SAP HANA Cloudは、スタンドアロンソリューションとしても、顧客の既存オンプレミス環境への拡張としても展開が可能であり、クラウドのメリットを活用しつつ、SAP HANAの機能を使用してライブのトランザクションデータを分析することができます。SAP HANA Cloudの一般提供開始は2019年第4四半期を予定しています。詳しくはこちらをご覧ください。

SAP Analytics Cloudの最新リリースはSAP TechEd Las Vegasで発表され、これにはエンタープライズプランニングの拡張も含まれます。これらの更新により、ビジネスユーザーは、自動的に計画プロセスの貢献者のカレンダータスクを作成して計画プロセスの作成を簡素化するウィザードなどの新しいツールを使用して、一般的な計画プロセスを自動化することができます。この新しい「構築ツール」によって、さまざまなバージョンのローリングフォーキャストが作成されます。改善される「データアクション」には、計画をまたいで同じ計算を行い、複数のバージョンを管理するのではなく単一の複雑な計算を維持することによって時間を節約する、プロンプトや変数などがあります。さらに、SAP Analytics CloudはSAP(R) SuccessFactors(R)ソリューションおよびSAP S/4HANA(R)への組み込みが予定されており、2019年第4四半期からご利用いただけます。これによって企業では、人事データおよびビジネスデータに関するより良いインサイトを得て、社員や組織が行う意思決定を向上させることができます。詳しくはこちらをご覧ください。

Airbus Americas(エアバス)社の財務システム責任者であるリチャード・マシ(Richard Masci)氏は次のように述べています。「SAP Analytics Cloudを使用するようになってから、データの収集や準備にかかる時間が短縮され、計画サイクルの効率が40〜60%向上しました。これは当社にとって非常に大きな節約です」

開発者への支援を強化するため、SAP Analytics Cloudの組み込み版が、SAP Cloud Platform Enterprise Agreementに基づきサービスとして提供される予定です。このアナリティクスサービスは簡単に有効化でき、開発者はアナリティクスの構築、およびSAP HANAとのライブ接続を使用したアナリティクスのアプリケーションへの統合をすばやく行うことができます。

オンプレミスのBusiness Intelligenceスイートの最新メジャーリリースSAPは、クラウドへの道のりがお客様によってさまざまに異なっており、オンプレミス、クラウド、ハイブリッドの展開が混在するランドスケープで運用している組織も多いことを熟知しています。SAP BusinessObjects(TM) Business Intelligenceスイートの4.3リリースは、オンプレミス拡張をご利用のお客様のサポート、およびSAP Analytics Cloudとのより緊密な統合の提供を目的とするものです。新しいバージョンのメリットとしては、ユーザーエクスペリエンスの向上、さらなる展開しやすさ、最新の業界標準のサポートなどがあります。ベータプログラムは2019年第4四半期に予定されています。詳しくはこちらをご覧ください。

以上

SAPについて

SAPは「cloud company powered by SAP HANA」としてエンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアの市場をリードし、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えています。世界中の商取引売上の77%は何らかのSAPシステムを使用しており、SAPのマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術は、企業のビジネスを「インテリジェントエンタープライズ」に変革していくことに寄与しています。SAPは、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになったSAPの技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。SAPのエンド・ツー・エンドのアプリケーションスイートとサービスは、43万7000の企業および公共事業のお客様が利用し、ビジネスにおいて利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、市場における差別化を実現するサポートをしています。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAPは世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。( www.sap.com/japan

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