2020.6.19:SAPのビジネス・テクノロジー・プラットフォーム、インテリジェントエンタープライズ向けのデータエクセレンス・統合機能・拡張機能を拡大


(本リリースは、6月18日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)


ビジネス・テクノロジー・プラットフォームポートフォリオへの新機能、機能強化、および統合機能の追加を発表しました。SAPのビジネス・テクノロジー・プラットフォームでは、開発者やビジネスユーザーが統合されたエンド・ツー・エンドのサービスとツールを使用して、データエクセレンス、プロセス統合、拡張というITの3つの主要領域における価値を実現できます。この内容は、SAPPHIRE NOW(R) Convergeカンファレンス(2020年6月15〜19日にオンライン開催)で発表されました。

SAPエグゼクティブ・ボード・メンバーで最高技術責任者を務めるユルゲン・ミュラー(Juergen Mueller)は次のように述べています。「多くのお客様が価値の実現に俊敏性とスピードを求めています。COVID-19の感染が拡大し、この要望は一段と緊急性が高まりました。これらの両方を達成するにはテクノロジーがさらに重要になります。SAPは、これらの課題の解決に向けてお客様を支援します。SAPではこのたび、ビジネス・テクノロジー・プラットフォームのすべての主要コンポーネントを大幅に強化し、すべての業界のお客様が、分散するデータ、複雑化するIT、変動するビジネスから生じる問題を克服するよう支援します」

ダラスに拠点を置くParkland Health and Hospital Systemでは、SAPのビジネス・テクノロジー・プラットフォームとQualtrics XM Platform(TM)を組み合わせてエクスペリエンス管理を行っており、COVID-19 の感染が拡大する状況下で不可欠な患者の受け入れ状況の分析や受け入れ可能な患者数の計画に使用しています。

Parkland Health and Hospital Systemのチーフデータオフィサーを務める

スコット・ハリソン(Scott Harrison)氏は次のように述べています。「この病院では患者とコミュニティーの心と体の健康を守るため、公的および学術的医療制度について優秀さの水準を設けています。病院のスタッフは、SAPのビジネス・テクノロジー・プラットフォームで構築した電子ダッシュボードを使用して分析や計画を行い、Qualtrics XM Platformで感情分析を行っています。緊急救命室に搬送される年間24万人以上の患者に対応し、病院の成長とイノベーションを進めるには、完全に統合されたテクノロジー基盤が重要だと考えています」

Henkelの事業部門の1つである Adhesive Technologies社は、接着剤、シール材、機能性塗料の世界的なマーケットリーダーです。同社では、4,500名の営業担当者向けにSAPのビジネス・テクノロジー・プラットフォームを基盤にしたアプリケーションを開発しています。

Henkel Adhesive Technologies社のセールス&チャネルエクセレンスCRMのコーポレートディレクター、サッシャ・ラッツバーグ(Sascha Latzberg)氏は次のように述べています。「当社は、近代的で効果的なデジタル職場環境を構築して、営業活動のスピードと効率性を高め、お客様のエクスペリエンスを世界規模で強化することを目指しています。デジタルCRMプラットフォームにより俊敏性と柔軟性がもたらされ、営業担当者がそれぞれ独立して出張先や在宅でも業務を遂行できるようになりました。SAPのビジネス・テクノロジー・プラットフォームと当社の高度な分析を通じて、CRMデータを活用し、顧客価値を高めるためのインサイトを得られるようになりました」

オンプレミス、クラウド、ハイブリッドのいずれの環境でも、SAPのビジネス・テクノロジー・プラットフォームによって次のことが可能になります。

  • SAP HANA(R)を使用して、さまざまなデータストアをリアルタイムで管理する。
  • SAP(R) Cloud Platform Integration SuiteとSAP(R) Cloud Platform Extension Suiteを使用して、IT環境全体のエンタープライズアプリケーションを統合、拡張する。
  • SAP(R) Analytics CloudとSAP(R) Data Warehouse Cloudソリューションを使用してデータを分析し、プランニングと意思決定を向上させる。
  • 新しいインテリジェントテクノロジーを使用して、ビジネスのイノベーションを継続的に推進する。

データエクセレンス

今年誕生10年目を迎えるSAP HANAは、現在32,400社以上のお客様に利用されています。最新のバージョンであるSAP HANA 2.0 SPS 05は、6月末の提供を予定しています。このバージョンではSAP HANA Cloudデータプラットフォームを使用するハイブリッド環境がサポートされ、SAP HANAネイティブストレージ拡張の強化などの新機能も追加されることから、データ管理のシンプル化と総所有コストの低減を実現できます。IDCでは、SAP HANAを利用する企業の5年間の平均投資利益率が679パーセントになると予測しています。SAP HANA Cloudは、SAP Data Warehouse Cloudなどの革新的なソリューションに使用できるデータ管理と分析のための強力な基盤を提供します。Microsoft Azureに加えてAmazon Web Servicesでも利用可能になったため、クラウドへの移行を検討しているお客様により多くの選択肢と柔軟性をもたらします。7月上旬にはSAP HANA Cloudのオープントライアルが予定されています。

SAP Data Warehouse CloudおよびSAP Analytics Cloudにはさまざまなプリビルト・ビジネス・コンテンツパッケージが含まれています。これらのパッケージに含まれるエンド・ツー・エンドのビジネスシナリオを使用して、ビジネスや技術に関する主要な問題を解決し、データからすばやくインサイトを得ることができます。SAP Data Warehouse Cloudの最新のアップデートでは、小売業界に特化したビジネスコンテンツが追加されました。数百ものパートナーが参加するエコシステムは急拡大しており、SAP Data Warehouse Cloud向けのプリビルトコンテンツやデータコネクターがSAP App Centerにさらに追加される予定です。

ビジネスユーザーやアナリストが取引条件を使用してわかりやすいデータモデルを簡単に作成できるようにするため、SAP Data Warehouse Cloudには新しいビジネスレイヤー機能が追加される予定です。リリースは2020年第3四半期初めを予定しています。また、緊密に統合された組み込み型のデータフロー機能も提供される予定です。これによってお客様は、幅広い選択肢からコネクターを選択し、拡張性の高い双方向のデータ統合プロセスを任意のデータソースとの間に構築できるようになります。

SAPでは、お客様にさらに多くの価値と利点を提供するため、製品と機能の統合を進めています。SAP Data Warehouse CloudはSAP Analytics Cloudとの統合がさらに緊密になり、データおよび分析環境の統一性が高まりました。これにより、すべてのデータの全体像を正確かつ明確に捉えることが可能になり、分析結果から実際のビジネスインサイトを得ることができます。SAP(R) BusinessObjects(TM) Business Intelligence 4.3プラットフォームは2020年6月12日にリリースされたばかりですが、SAP Analytics Cloudとのより緊密に統合されたことでクラウドへの移行が容易になります。プランニング機能と予測機能がSAP Analytics Cloudの最新のアップデートに統合され、より迅速かつ強力なプランニングが可能になりました。現在無償トライアルをご利用いただけます。

Geberit AGやPorsche AG、Idorsia Pharmaceuticals Ltdなどの現代のインテリジェントエンタープライズでは、SAP HANA Cloud、SAP Data Warehouse Cloud、SAP Analytics Cloud、SAP Cloud Platformの利用を計画しています。その内容はこちらからご覧ください。

統合

SAP Cloud Platform Integration Suiteのシンプルな新価格体系により、お客様は価値ベースのパッケージングと魅力的な価格体系をご利用いただけます。また、統合サービスもより簡単にご購入、ご利用いただけるようになりました。一度サインアップするだけですべての機能が利用可能になります。複数のサービスのライセンスを入手する必要はありません。合理的なメッセージベースの測定を使用して、スイート内のサービスを必要なときにオンデマンドで柔軟に利用できます。また、SAPアプリケーション間で使用できる標準メッセージを備えたプリビルトの統合パックを無料で提供しています。

拡張

SAP Cloud Platform Extension Suiteによるワークフローの機能拡張と新しいライブ・プロセス・コンテンツ・パッケージにより、プロセスを臨機応変にリアルタイムで適用および拡張できるようになり、変化する要求に対応しながら効率を高めることができます。ビジネスプロセス担当者は、IT部門の手を借りることなく専用ツールを使用してアプリケーションの拡張機能を見つけて構成、実行できるようになるため、設備投資の承認など、実行中のライブプロセス上でワークフローを管理できるようになります。その結果、短期間での価値創出と導入コストの削減が可能になります。

先日、Honeywell社とSAPは、不動産業界向けにクラウドベースのソリューションを共同で開発することを発表しました。このソリューションはHoneywell ForgeとSAP Cloud Platformを基盤にしており、業務データとビジネスデータを合理化することで効率性を高め、価値の高いビジネスインサイトを得ることで企業の業績を向上させ、強力な感情データ分析によって従業員エクスペリエンス管理を向上させることを目的としています。詳細は、こちらをご覧ください。

SAPソリューションの検索、試用および購入はオンラインのSAP StoreおよびSAP.comをご覧ください。

以上

SAPについて

SAPはインテリジェントエンタープライズを基盤とするエクスペリエンス企業として、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアの市場をリードし、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えています。世界中の商取引売上の77%は何らかのSAPシステムを使用しており、SAPのマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術は、企業のビジネスを「インテリジェントエンタープライズ」に変革していくことに寄与しています。SAPは、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになったSAPの技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。SAPのエンド・ツー・エンドのアプリケーションスイートとサービスは、44万以上の企業および公共事業のお客様が利用し、ビジネスにおいて利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、市場における差別化を実現するサポートをしています。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAPは世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。( www.sap.com

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