2020.10.2:GEA 社、ダッソー・システムズと連携し、3Dバーチャル・ツインを作成


2020 年 9月 22日仏ヴェリジー=ヴィラクブレー発 日本語参考訳

3Dバーチャル・ツインを作成
ポスト・コロナにおける
従業員向けカフェテリアの
再開に向けて気流シミュレーションを実施

  • ドイツを拠点とするテクノロジー・サプライヤーの GEA 社は、2020 年 3 月以降、新型コロナウイルス (COVID-19) の世界的流行を受けて全拠点の従業員向けカフェテリアを閉鎖
  • 3DEXPERIENCE プラットフォームによって強化されている SIMULIA アプリケーションを導入した GEA 社は、独エルデ市にある同社最大の拠点で、カフェテリア内部のエアロゾルの拡散の検証に加え、安全性に関するシナリオの可視化を実現
  • シミュレーションにより、予期しない場所で潜在的にウイルス濃度が高い状況が明らかになり、GEA 社はそうした知見に基づいて従業員の健康や安全を確保する方策を導入

ダッソー・システムズ (Euronext Paris: #13065, DSY.PA)は本日、ドイツのGEA 社が 3DEXPERIENCE プラットフォームによって強化されている SIMULIA アプリケーションを導入し、独エルデ市の同社従業員向けカフェテリアにおける気流のシミュレーションを実施していることを発表しました。GEA社は食品製造プロセス技術を始めとするさまざまな分野で実績のある世界有数のテクノロジー・サプライヤーです。エルデ市にある同社のカフェテリアは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて 2020 年 3 月以降閉鎖されていました。3DEXPERIENCE プラットフォーム上での気流のシミュレーションにより、同社は 1,900 名に及ぶ従業員が利用するカフェテリアの安全な再開手順を適切に把握することができます。

新型コロナウイルスが空気中の飛沫を介して感染する可能性があることを認識した GEA 社は、全拠点の完全再開に向けた「職場復帰」の取り組みの一環として、カフェテリア内部のエアロゾル注1の広がり方を調査して安全性に関するさまざまなシナリオを可視化したいと考えていました。同社はダッソー・システムズと連携してカフェテリアの 3D バーチャル・ツインを作成し、空間全体を対象にして微粒子の流動挙動のシミュレーションを実施しました。シミュレーション結果に影響を与える要因 (パラメータ) には、新型コロナウイルスに感染して咳やくしゃみをしている人も含めました。これにより同社は、ウイルスが空気中でどのように広がり、食器やトレー、テーブルなどの表面にどのように付着するのかを知ることができました。このバーチャル・ツインを作成したことで、当初予測されていなかったウイルスが高濃度になるエリアがあることも明らかになりました。 

GEA 社は現在、より安全なカフェテリア環境の実現に向けて、シミュレーションの結果を利用して効果的なリスク管理戦略を特定・導入する作業を行っています。これには出入り口や座席位置の変更だけでなく、カフェテリアのキッチンを配膳エリアから分離する作業や換気システムの変更、厨房従業員を守るためのさらなる安全基準の導入なども含まれています。 

GEA 社のエンジニアリング規格・サービス担当バイス・プレジデント、Erich Nitzsche 氏は次のように述べています。「シミュレーションは当社にとって貴重な学習の機会となりました。カフェテリアの再開を模索する中、今後は当社の意思決定において重要な役割を担ってくれるでしょう。カフェテリアは、すべての従業員にとって大切な憩いの場になっています。ダッソー・システムズとの連携の成果は期待を上回るものであり、想定外の内容を提示してくれました。シミュレーションを活用すると、より明確な目的意識を持って問題の解決策を検討でき、従業員の健康と安全を確保しながらビジネスへの影響を抑えることができます。ダッソー・システムズを選んだことは正解でした」

GEA 社では、新たな手段が採用された理由や方法だけでなく、そうした方策でテクノロジーが果たす役割についても明確に伝えるために、シミュレーションの結果を収めたビデオを、自社の従業員にも共有することを検討しています。

ダッソー・システムズの EUROCENTRAL 部門マネージング・ディレクター、Klaus Löckel は次のように述べています。「バーチャルな世界は知識との向き合い方を一変させ、とてつもない可能性を提示してくれます。SIMULIA アプリケーションは、それぞれの環境で徐々に変化する挙動を時間や空間の中で表現し、目に見えないものを可視化してくれます。GEA 社は、従業員の健康や安全を優先させる計画を導入してコロナ禍に対応する中で、これらの挙動を把握し、対策を取ることができます」

注1:エアロゾル:気体の中に液体または固体の微粒子が分散している状態

詳しくはこちら:

ダッソー・システムズの 3DEXPERIENCE プラットフォーム、3D設計ソフトウェア、3Dデジタル・モックアップ、そしてプロダクト・ライフサイクル・マネジメント (PLM) ソリューション
https://www.3ds.com/ja

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(以上)

ダッソー・システムズについて

ダッソー・システムズは3DEXPERIENCEカンパニーとして、人々の進歩を促す役割を担います。当社は持続可能なイノベーションの実現に向けて、企業や人々が利用する3Dのバーチャル コラボレーション環境を提供しています。当社のお客様は、3DEXPERIENCEプラットフォームとアプリケーションを使って現実世界のバーチャル ツイン エクスペリエンスを生み出し、さらなるイノベーション、学び、生産活動を追求しています。ダッソー・システムズ・グループは140カ国以上、あらゆる規模、業種の27万社以上のお客様に価値を提供します。より詳細な情報は、www.3ds.com(英語)、www.3ds.com/ja(日本語) をご参照ください。

3DEXPERIENCE、Compassアイコン、3DSロゴ、CATIA、BIOVIA、GEOVIA、SOLIDWORKS、3DVIA、ENOVIA、EXALEAD、NETVIBES、MEDIDATA、CENTRIC PLM、3DEXCITE、SIMULIA、DELMIA およびIFWEは、アメリカ合衆国、またはその他の国における、ダッソー・システムズ (ヴェルサイユ商業登記所に登記番号B 322 306 440 で登録された、フランスにおける欧州会社) またはその子会社の登録商標または商標です。

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