2021.5.12:富士通、モビリティ業界のDX加速に向けて米AWS社と協業


当社 (富士通株式会社) は、Amazon Web Services, Inc(注1)(以下、AWS社)とモビリティ業界のデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)加速に向けたグローバルにおける協業に合意しました。

本協業において、当社のモビリティ業界で培ってきたデジタルツインやセキュリティのソリューションとAWS社の高い性能と品質を有するクラウドサービス(以下、AWSクラウド)を組み合わせることにより、モビリティ業界の企業の新たなサービスやビジネスの創出を支援するフルマネージドのモビリティソリューションをAWS社と共同で開発し、AWS Marketplace(注2)を通じて提供します。また、当社はAWS社のプロフェッショナルサービス(注3)を活用し、モビリティ業界の企業に対してシステム開発・運用、既存システムのモダナイゼーションを支援します。さらに、AWS社が認定する資格の保有者を増やし、AWSクラウドを活用したシステム開発の体制を強化することにより、モビリティ業界のDX加速を実現するシステムを提供します。

本協業を通じて当社は、自動車メーカー、保険、物流などのモビリティ業界のDX加速、ビジネス拡大に貢献していきます。

背景

モビリティ業界では100年に一度の大変革期を迎えており、CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)を中心に技術革新が急速に進んでいます。CASEにより、全ての人が行きたい場所へ安全で快適に移動できるようになり、さらには環境への負荷が軽減されていくことが期待されています。

モビリティ業界のビジネスにおいては、従来の車両提供から車両データを活用したモビリティサービスによる価値提供へモデルが大きく変化し、モビリティ業界の企業は競争力を高めるため、基幹システムの効率化や、CASEにより創出が期待される新たなサービスやビジネスを実現するためのDXが強く求められています。

協業の概要

本協業では、当社がモビリティ業界で培ってきた技術やシステム開発のノウハウと、AWSクラウドを活用し、以下の取り組みにより、モビリティ業界のDX加速とビジネス拡大に貢献します。

  1. フルマネージドのモビリティソリューションの開発
    コネクテッドカーのデータ活用やサービス開発を支援する、当社の車載カメラ映像解析基盤「FUJITSU Future Mobility Accelerator Digital Twin Analyzer」(以下、「Digital Twin Analyzer」)やストリームデータ処理基盤「FUJITSU Future Mobility Accelerator Digital Twin Utilizer」(以下、「Digital Twin Utilizer」)、モビリティデータの利活用を支援する統合基盤「FUJITSU Future Mobility Accelerator Digital Twin Collector」(以下、「Digital Twin Collector」)、車両のセキュリティ管理を行う管理センターであるV-SOC(Vehicle-Security Operation Center)の技術を核としたフルマネージドのモビリティソリューションをAWS社と共同で開発します。開発したソリューションは当社から提供するだけでなく、AWS Marketplaceを通じて、2021年10月より日本国内で提供を開始し、欧州、北米をはじめグローバルに順次提供します。また、AWS社と、AWS Connected Mobility Solution(注4)を活用したコネクテッドカーのデータ活用やサービスなどのユースケースを共同で創出し、グローバルに展開します。
  2. モビリティ業界におけるAWS社のプロフェッショナルサービスを活用したシステムの開発
    既にAWSクラウドを導入済、または新しくAWSクラウドを導入する自動車メーカー、保険、物流などのモビリティ業界の企業に対して、AWS社のプロフェッショナルサービスを活用し、基幹業務やモビリティサービスのシステム開発・運用、既存システムのモダナイゼーションのサービスを、2021年6月より日本国内で提供を開始し、欧州、北米をはじめグローバルに順次提供します。
  3. AWS社認定資格の保有者育成による、AWSクラウドを活用したシステム開発の体制強化
    
当社のモビリティ業界を担当するシステムエンジニアを対象に、AWS社が認定する資格の保有者を新規に750名育成し、AWSクラウドを活用したシステム開発の体制を強化します。AWSクラウドにおけるシステム開発のプロフェッショナルを増強することにより、モビリティ業界のDXを実現するシステムを提供します。

富士通・AWS社の役割

  • 富士通
    Digital Twin Analyzer」、「Digital Twin Utilizer」、「Digital Twin Collector」、V-SOCなどのモビリティソリューションの技術開発、フルマネージドのモビリティソリューションの開発と提供を行います。また、モビリティ業界の企業の基幹システムとモビリティサービスシステムの構築を担います。 
  • AWS社
    モビリティサービスとシステム開発のAWSクラウドにおける最適なアーキテクチャの設計、フルマネージド化の設計を担います。 

富士通株式会社 執行役員常務 大西俊介のコメント

当社は、AWS社とのパートナーシップを通じて、これまで培ってきたモビリティの技術を提供することで、お客様のモビリティビジネスを強力に支援していきます。世界中でビジネスを展開するAWS社との協業により、日本だけでなく世界中のモビリティのDXによる持続可能な世界に貢献していきます。

Bill Foy, director of worldwide Automotive GTMS, Amazon Web Services, Inc.のコメント

モビリティ業界におけるテクノロジーの急速な進化についていくために企業は様々な努力をしています。今回、富士通様と協力し、新しいマネージドサービスなどがAWS Marketplaceを通じて提供されることで、自動車OEM、車両管理者、物流関連のお客様は、自社のデータをより有効に活用し、迅速かつコスト効率の高い方法でビジネスを革新することができるでしょう。また、富士通様が育成・認定する何百人ものAWSエンジニアが、今後何年にもわたってモビリティマネージドサービスで主導的な役割を果たし、顧客のケイパビリティ、洞察力、敏捷性の継続的な向上を支援していくことを期待しています。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

Amazon Web Services、AWS、AWS Marketplace、AWS Connected Mobility Solutionは、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。

注釈

注1 Amazon Web Services, Inc.:
本社:米国ワシントン州シアトル、CEO:Andy Jassy。
注2 AWS Marketplace:
お客様がサードパーティーのソフトウェアやデータ、サービスを検索、購入、展開、管理できるデジタルカタログ。
注3 プロフェッショナルサービス:
AWSクラウドを使用して、期待するビジネス上の成果を実現するようお客様を支援するAWS社のコンサルティングサービス。
注4 AWS Connected Mobility Solution:
車両を容易かつセキュアにクラウド接続し、グローバルに展開可能な、モビリティ機能およびアプリケーション基盤の構成済テンプレート。

本件の参照先:https://pr.fujitsu.com/jp/news/2021/05/12.html

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