2021.5.17:Autodesk AEC Excellence Award 10 周年記念 – 設計・建設分野におけるイノベーションを祝して


2021 年は、AEC Excellence Award(エクセレンス・アワード)が、10 周年を迎える大きな節目の年です。

オートデスクにはこの 10 年間で、世界 60 ヵ国以上から 1,100 件を超える作品の応募が寄せられました。そして建築設計、インフラ設計、建設・施工の各分野における大小さまざまな 80 件以上のプロジェクトが業績を高く評価され、受賞してきました。

オートデスクは、これまで AEC エクセレンス・アワードを支えてくださったコミュニティの皆さまと、応募してくださったすべてのプロジェクトに対し、改めて敬意と賞賛を表します。昨年は新型コロナウイルス感染症のパンデミックが発生し、世界中に不安が広がるなか、困難な状況に対する適応性とレジリエンスを示した 11 のプロジェクトに賞が贈られました。受賞作には、自給自足が行える生物の多様性を備えた持続可能なノルウェーの人工島の設計や、パンデミックの発生に伴い 2 週間で精神衛生センターから新型コロナウイルス対応緊急病棟へと造り変えた改築プロジェクト、ニュージーランドで初めて完全地下に建設された地下鉄プロジェクトなどが含まれます。

遡ること 10 年前はまだ building information modeling(BIM)の黎明期で、BIM が導入されるのも、たいていは建築設計チームに限られていました。それが現在では、設計から施工、運用に至るまで、プロジェクトのライフサイクル全体にわたって BIM が取り入れられるようになっています。そして BIM は今や、高い価値をもたらすデジタル ツインを正確かつ効率的に作成できる手段として、デジタル技術の基盤を支えています。

また、建設業界(AEC)では BIM の他にも業務に不可欠な最新テクノロジーが数多く生まれました。たとえばバーチャル リアリティ(VR)はかつて非常に未来的なテクノロジーと思われていましたが、今ではプロジェクトの詳細な情報を視覚化したり、コラボレーションをサポートしたりするために、オフィスやミーティング、建設現場などで広く活用されています。

建設業界には過去数年間の間に、このようなテクノロジーによるさまざまな進化がもたらされました。BIM は、より革新的なワークフロー、クラウドベースのプラットフォーム、持続可能な成果、複数分野のコラボレーションなど、プロジェクトのライフサイクル全体にわたってデータの価値を実現するためのプロセスへと進化しました。データと共通データ環境(CDE)によって新たな機会が創出され、プロジェクトの初期段階からより良い成果をもたらすことが可能になります。建設業界は、かつてないエキサイティングな時代に突入しています。オートデスクは、この変革の時代を皆さまと共に歩んでこれたことを誇りに思います。

そして建設業界が急速に進化しつつあることをふまえ、AEC エクセレンス・アワードプログラムを一新することにしました。今年は、新たな応募を受け付けるのではなく、これまでに見てきた多くの素晴らしい人々やプロジェクトを称えることにしました。世界有数のアイコニックな建物から、複雑な土木インフラ プロジェクトまで多岐に渡ります。AEC エクセレンス・アワードを受賞した数々のプロジェクトやチームは、その後も歩みを止めることなくデジタル トランスフォーメーションを進めています。その足跡は、建設業界の進化を支える世界中の企業にとって業界最高クラスの例となるでしょう。オートデスクは今後、歴代の受賞作にスポットライトを当てて、受賞当時やその後のストーリーをご紹介していきます。

AEC エクセレンス・アワードは 2022 年に、さらにパワーアップして戻ってきますのでご期待ください。詳細については近日発表いたします。まずは、こちらのビデオ(英語版)で過去 10 年間の受賞者を振り返りましょう。建設業界の新時代をけん引してきたイノベーターやプロジェクト、企業をご覧ください。オートデスクは今後一年間にわたって情報を発信していきます。どうぞお楽しみに!

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執筆者:ビジネス戦略 & マーケティング部門 AEC 担当バイスプレジデント/二コラ・マンゴン

本件の参照先:https://blogs.autodesk.com/autodesk-news-japan/decade-of-aec-excellence/

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