2022.3.31:アジア最大規模のAWS プレミアティアサービスパートナーMegazone社とハイブリッドクラウドサービス領域で戦略的パートナーシップを強化 (CTC)


日本No.1、そして、アジアNo.1のクラウドマネージドサービス事業者を目指す

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:柘植 一郎、本社:東京都港区、以下:CTC)は、AWS プレミアティアサービスパートナーであるMegazoneグループの一員として日本市場で活動するMegazone株式会社(代表者:MAX LEE、本社:東京都渋谷区、以下:Megazone社)の株式を49%取得します。これは、CTCにおけるAWS事業の拡大と共に、国内で期待が高まるハイブリッドクラウドサービスの高度化・多様化に応えることを目的としたものであり、今後CTCは、Megazone社とのJV事業をスタートし、2025年には年間650億円の売上を目指します。

国内企業・団体では、デジタル化による競争力強化を目的に、既存のITインフラ環境に加えて、共有利用型のパブリッククラウドや専有利用型のホステッドプライベートクラウドなどを組み合わせて実現するハイブリッドクラウド環境への移行や、コンテナ基盤を活用してアプリケーションのクラウド化を進める動きが活発化しています。必要となる機能やサービスは多様化しており、エンタープライズ品質で組み合わせ、コンプライアンスに準拠したセキュアな運用を含めた高品質なサービスの提供が求められています。一方、技術革新のスピードや求められる対応範囲の広さ及び深さの点から、一企業が単独で全てに対応することが難しくなってきており、企業間の連携によるサービス拡充が必要です。

CTCでは、ITシステム・ITインフラへの多種多様化するお客様のニーズや課題に対して、ハイブリッドクラウド環境を継続的に最適化して提供するクラウドマネージドサービス事業として、4つのサービス群を「OneCUVIC」というブランド名称で展開しています。今回予定しているJV事業は、AWSプレミアティアサービスパートナーであるCTCにおけるAWS事業の拡大を含む、「OneCUVIC」の展開につながるものです。

  1. アプリケーション・データの特性に応じた、様々な企業システムのクラウド移行検討、計画と実行(クラウドネイティブ化支援)
  2. 1の計画を実現するために適切な各種クラウド基盤やデータセンターサービスの提供
  3. ハイブリッドクラウド環境をつなぎ・守るための、ネットワーク&セキュリティサービスの提供
  4. ハイブリッドクラウド環境のUXの向上を実現するための統合状態監視&マネージドサービス

CTCは、2019年にJV事業の実効性検証を目的にMegazone社に19%出資しています。目標を大きく上回る効果を確認できたことから、JV事業を強力に推進させる目的で出資比率を49%に増額し、国内最大級のクラウドマネージドサービス事業者となることを目指します。

さらに、ASEAN地域に展開するCTCグループと連携して、アジア地区最大規模のクラウドインテグレーション&マネージドサービスプロバイダー連合を形成していきます。そのために、CTCのクラウド及びマネージドサービスである「OneCUVIC」を拡充、強化することを進めて参ります。具体的には、AWS、GCP、Azureをはじめとするパブリックラウドサービスを中心に、①コスト運用効率の劇的な改善サービス、②複数のパブリッククラウドサービス上のワークロードを最適化する独自の運用ソリューション、③クラウドリフトからシフトを実現するクラウドネイティブ化サービス、④豊富なクラウドネイティブ環境への移行経験に基づく運用・セキュリティサービス、⑤プラットフォームを意識しない高度化された統合管理環境:クラウドコントロールプレーンの開発、の5つの分野でサービスを拡充することで、パブリッククラウドの運用とアプリケーションのクラウド化を加速させ、企業・団体の競争力強化への貢献を目指します。

OneCUVICについて

OneCUVICは、VMware仮想化基盤の構築・運用と海外パブリッククラウドサービスへの強みを持つCTCが展開する、ハイブリッドクラウド環境の構築・運用サービスです。アプリケーションやデータの特性に応じて適切なクラウドサービスを選定し移行・構築するのみならず、企業ITシステム全体にわたる統合的な運用と、多機能化が求められるセキュリティ対策を提供します。お客様は、ベンダーロックインからの解放と、継続的な企業IT全体の高度化を実現することが可能になります。

OneCUVICの注力ポイント

① ITインフラ利用型サービス

  • 基盤デプロイスピード、構成種類、分散クラウド時代を見据えた設置場所などの多様性・柔軟性の向上
  • インフラからアプリケーションまでに跨る、システム・サービスに対する信頼性の向上(運用高度化・セキュリティ対策)

② アプリケーションのモダナイズ化を支える基盤サービス

  • コンテナライズされたアプリケーションの開発及び実行機能の実装
  • XaaS:様々なファンクションサービスの拡張。(例:在宅ワーク向けVDI、AI、自動化など)

③ マルチクラウドインテグレーション&マネージドサービス

  • CUVICや各種パブリッククラウド(AWS、GCP、Azureなど)のインテグレーションサービス(設計・構築・実装)の拡充
  • マルチクラウドを統合的に管理制御するクラウドコントロールプレーンにおける、ワンストップ運用サービスの拡充

④ マルチクラウド環境下におけるマネージドセキュリティサービス

  • マルチクラウド環境下のITインフラへの脅威を検知、対策を行うセキュリティ監視、インシデント対応サービスの拡充
  • お客様のアプリケーションやサービスへの脅威を予兆・防御するアプリケーションマネージドサービスの拡充

今回の戦略的パートナーシップの強化により、企業の情報システム部門が保有するミッションクリティカルなシステムのインフラに適したホステッドプライベートクラウドであるCUVICや、AWS、GCP、Azureなどパブリッククラウドのインテグレーションやマネージドサービスに強みを持つCTCは、アジアのクラウドネイティブ市場で圧倒的な存在感を持つMegazone社とのJV事業を加えることにより、オンプレミスなどの従来型ワークロードのクラウド移行であるクラウドリフトに加えて、クラウドネイティブを実現するクラウドシフトとその後の運用までの広い範囲にわたって、ベンダー依存度が低く、コスト効率・セキュリティ・運用性の高いオープンなハイブリッドクラウド環境を「OneCUVIC」のサービスを通して提供して参ります。

CTCは、今後積極的にサービスを展開することにより、「OneCUVIC」ハイブリッドクラウドサービス領域におけるクラウドマネージドサービス事業を2025年に650億円規模へ拡大することを目指します。

Megazoneグループについて

Megazoneグループは、韓国ソウルを本拠地として、アメリカSanJose、カナダトロント、アジアでは日本、ベトナム、香港、中国(北京、上海)に法人を置き、クラウド事業を展開しているグローバルクラウドMSPです。Megazone Cloudを含む関係会社は2021年に1800人のクラウド専門人材の確保と約900億円の売上高を達成しました。2020年に48億円規模のシリーズA及び2021年に190億円規模のシリーズBをグローバルSaaS企業であるSalesforceなどから誘致し、累積投資額360億円以上を誘致しました。Megazone Cloudはアジア最大のAWSパートナーであり、2021年12月にはAWSグローバルイベント基調講演でアジアを代表するMSP企業として紹介されています。日本をはじめ、アジア各国とアメリカに拠点を設立し、海外市場の開拓にも積極的に取り組んでいます。

本件の参照先:https://www.ctc-g.co.jp/company/release/20220331-01418.html

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