本リリースは、3月20日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です）
ワルドルフとロンドン ― SAP SE（NYSE：SAP）とユニリーバ（LON：ULVR）は本日、ユニリーバのグローバルなパーム油サプライチェーンのトレーサビリティと透明性を高めるために、GreenToken by SAPソリューションのパイロット導入を行ったことを発表しました。
パーム油のような原材料は、サプライチェーンの「ファーストマイル」の後に、持続可能性を検証・認証された業者から調達されたものと、未検証の業者から調達されたものとが混在することが多く、原産地情報が隠されたり失われたりする原因になっています。
インドネシアでの実証実験において、ユニリーバは188,000トン以上のアブラヤシ果実を調達する際に、GreenTokenを適用しました。このソリューションは、ユニリーバの調達元であるGolden Agri-Resources社をはじめとするサプライヤーがトークンを作成し、そのトークンから、サプライチェーン内のパーム油の原材料の流れを追跡したり、原産地情報を取得したりできるというものです。
GreenToken by SAPソリューションの共同創設者兼ゼネラルマネージャーのニティン・ジェイン（Nitin Jain）氏は次のように述べています。「消費財に付されたバーコードやQRコードをスキャンした場合と同じように、GreenTokenによって原材料のトレーサビリティとサプライチェーンの透明性を高めたいと考えています。このソリューションにより、持続可能な供給元から購入したパーム油製品の原材料割合を示したり、この情報を最終製品まで追跡したりできます」
Golden Agri-Resources社のサステナビリティとコミュニケーションの最高責任者であるアニタ・ネヴィル（Anita Neville）氏は、次のように述べています。「当社のパーム油サプライチェーンの可視性と透明性を高める取り組みにおいて、テクノロジーは重要な役割を果たしています。GreenToken by SAPソリューションのパイロット導入にSAP、ユニリーバと共に当社が参加したことで、サプライチェーン内の関係者から関係者へと情報を適切に渡す方法について有用な洞察を提供できたと思います」
GreenTokenソリューションにより、ユニリーバは、パーム油が辿る長く複雑なサプライチェーンの中で、その起源と来歴をほぼリアルタイムに追跡、検証、報告することができました。
ユニリーバのCPO（最高調達責任者）のデイブ・イングラム（Dave Ingram）氏は、次のように述べています。「ユニリーバは、2023年までに森林破壊を行わないサプライチェーンを確立することをお約束しています。当社のような企業が、自社サプライチェーンを追跡することで、人間と地球環境を尊重した商品を世に提供するためには、ブロックチェーン技術が大きな役割を果たしてくれるだろうと考えています。GreenToken by SAPのパイロットの結果がとてもよかったので、大きな希望を持っています。このソリューションは、追跡可能で透明性の高いサプライチェーンを構築するために、当社のテクノロジーアプローチに組み込まれた最新要素になります」
GreenTokenは、サプライチェーンの完全な可視化を目指すユニリーバの、進行中である業界をリードする取り組みを強化します。
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