2022.5.15:新たな製品戦略で環境社会への貢献を目指すニチコンが図研の電装設計ツール E3.series を導入


市場が拡大する家庭用蓄電システム製品開発に適用

ニチコン株式会社 電源センターでは、家庭用蓄電システムの開発環境でボトルネックとなっていた結線図・ハーネス図の作図環境の改善を目的として、図研の電装設計CAD「E3.series」、2021年に3D配索検討ツール「XVL Studio WR」を導入しています。

それ以前は電装設計に Office系ツールを使って行っていましたが、蓄電事業の拡大につれ機種のバリエーションが増えこれまでのプロセスに限界を感じたため、基板CAD や BOM などの外部システムとの連携がとれ仕向けにも対応できる E3.series を導入し、図面の標準化やシステムの自動連携による業務効率化を実現しました。

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また、XVL Studio WR の導入により、設計段階で線長を正確に計測することができるようになったので、線長確認のために試作品の完成を待つ必要もなくなり設計期間の短縮にも役立っています。将来的には XVL(※1)の活用の幅をさらに広げ、実機が完成する前に製造指示書を作成するなど、設計 – 製造の連携を視野に入れています。

蓄電技術統括部 蓄電システム技術グループ部長 宮川 喜一氏(※2)は次のよう述べています。

「蓄電事業が生まれた当時は事業規模も小さく製品の種類が少なかったため、ハーネス設計業務において Office系ツールでの入力等による力仕事で十分でした。しかし、事業の拡大とともに機種数が増大して Office系ツールでの入力による力仕事に頼るのも限界にきていました。このような状況下で E3.series と XVL Studio WR に出会い、業務効率化への道が拓けました。将来的にはさらに XVLの活用の幅を広げ、生産とのリンク、データを含めて設計と製造もつなげていきたいと考えています」

図研は、電装設計の効率化を通して、モノづくりプロセス全体の効率化・高度化を目指すニチコン株式会社のような企業を万全の態勢で支援していくことができます。今後もさらなる機能向上とサービスやサポートの拡充に努めてまいります。

※1. XVL:ラティス・テクノロジー株式会社が開発した超軽量化3Dフォーマット。3D CAD データのファイルサイズを高い精度で1/100以上に軽量化できるので、設計者以外の3Dデータの利活用を容易にします。

※2. 導入事例取材時(2022年2月現在)

■詳細は導入事例に掲載

ニチコン株式会社による E3.series と XVL Studio WR の導入事例PDFを作成しました。

導入に至った背景や導入後の運用、効果をまとめていますので、ぜひご覧ください。
https://www.zuken.co.jp/resource/e3_case_nichicon/

ニチコン株式会社について詳しくは同社のWebサイトもご覧ください。
https://www.nichicon.co.jp/top.html

本件の参照先:https://www.zuken.co.jp/news/nichicon_e3series/

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