2023.2.14:PTC、オリンパスのスマートファクトリー構想を高度な IoT ソリューションで支援


スムーズな生産管理システム連携と迅速なアプリケーション開発で、工場業務プロセスを刷新

 PTC ジャパン株式会社、(本社:東京都新宿区、代表取締役:桑原 宏昭、 以下 PTC) は、本日、オリンパス株式会社(以下オリンパス)が、ものづくり技術戦略の基盤として目指す

スマートファクトリー構想の実現に向けて、PTC の IoT アプリケーション開発プラットフォームであるThingWorx® や、製造現場での課題分析と生産性向上を図る ThingWorx® Digital Performance Management (DPM)、顧客の事業達成を支援するカスタマーサクセスマネジメント (CSM) サービスなどを活用した導入実証を日の出工場(東京都)、長野工場(長野県)他、国内のオリンパス工場に展開すると発表しました。

ThingWorx は、設備や機器データの収集をはじめ、それらのデータの整理やモデル化を行うアプリケーションの開発を、容易かつ高速に行える IoT アプリケーション開発プラットフォームです。ThingWorx は、過去から現在、および今後の予測にいたるまでの作業ラインにおけるオーダー進捗や、ラインスピードなど製造データの情報をダッシュボードで見える化し、高い生産効率を実現します。また、それらの情報を現場作業員の遠隔支援作業を担う AR 技術と連動させるなど、製造業向けに包括的な IoT ソリューションを実現します。

オリンパスは、ものづくり技術戦略に基づく製造現場において、デジタルデータを活用した工場の業務プロセスの改革を図り、製品の品質向上と、コストや製造期間の短縮につながるスマートファクトリーの実現に取り組んでいます。オリンパスは、デジタルデータの収集や蓄積、そして、それらのデータの見える化を図るデジタルツインの環境構築に、PTC の ThingWorx を選定しました。

PTC は、今回の IoT ソリューションの構築にあたり、オリンパスの既存の生産管理システムの連携と、容易なアプリケーション開発といった点に注力して協業していきます。ThingWorx は生産計画やオーダー情報、ファイル来歴管理など、オリンパスが保有する既存の生産管理システムとシームレスに連携します。また、ThingWorx は、オリンパスの既存設備で行うデータ収集とデータ分析の見える化を基に、トレーサビリティーの強化や、品質・コスト・リードタイムを改善するプログラム開発環境も提供します。さらに、PTC は、 ThingWorx Digital Performance Management (DPM) を、他工場への水平展開や導入に適した生産ラインを持つ工場に利用し、生産状況に関連する課題の選定や、リアルタイムでクローズドループによる問題解決に取り組みます。DPM の導入により、生じている無駄や改善後に見込める効率と効果を明白にし、工場での生産性効率を最大限に引き上げます。

また、PTC は、オリンパスのスマートファクトリー構想の確かな成功に向けて、カスタマーサクセスマネジメント (CSM) のチームを結集し、今回のプロジェクトを支えます。 CSM は、最適なタイミングと環境下で顧客が生産運用を進められるよう、主に、オンボーディングへの支援、問題を未然に防ぐための課題抽出、対策提案やその実行、およびその効果測定などを行います。CSM は、オリンパスが PTC の IoT ソリューションによって継続的に事業効果が得られように、戦略的かつ能動的なサポートを提供します。

今回のプロジェクトについて、オリンパス株式会社 製造・修理機能 デジタルものづくり、グローバル バイスプレジデントの徳永 幸二氏は以下のように述べています。

「オリンパスは、内視鏡をはじめとした高品質で革新的な医療機器を世界中の医療現場に届けることで、世界の人々の健康や QOL 向上に貢献しています。多様化する医療ニーズに応え、付加価値の高い製品を作り続けていくためには、開発・製造現場における IT 基盤の強化に加え、IoT、AI、AR 技術を駆使した現場のデジタル化・仮想工場の構築が不可欠だと考えています。ものづくりの DX において深い知見を持つ PTC 社と協業し、ThingWorx を IIoT プラットフォームとして、各種生産設備はもとより、IoT 測位センサーや AI による位置情報把握システムの導入、PLM、ERP、MES 等の上位 IT システムとのリアルタイム連携、AR 技術を用いた作業者のサポートと負担軽減などに取り組むことで、“予兆を捉えて問題を未然に防ぐスマートファクトリー”の実現を目指していきます。」

また、PTC ジャパン株式会社 代表取締役の桑原 宏昭は次のように述べています。

「 PTC は、本プロジェクトで、工場内における製品生産過程や運用状況などのデータを収集して可視化する ThingWorx と、工場現場での課題解決と生産性効率化を図る DPM の活用により、オリンパスのスマートファクトリー構想を全力で支援します。また、PTC は国内工場の複雑なニーズに努めるだけなく、グローバルな視点でオリンパスの工場革新に協力し、世界市場におけるオリンパスの競争力を高める、よきパートナーとして成果をあげられるよう尽力していきたいと思います。」

PTC ジャパンについて

米 PTC の日本法人(本社:東京都新宿区)。CAD、製品ライフサイクル管理 (PLM)、IoT アプリケーション開発プラットフォーム、拡張現実 (AR) オーサリングソリューションの各テクノロジー ソリューションにより、製造業における顧客企業を支援。拡張性と相互運用性に優れた製品設計ソフトウェア群の Creo、製品とサービスのライフサイクル全体にわたる製品コンテンツと業務プロセス一元管理の Windchill、工学技術計算の設計と文書化を同時に行える Mathcad、IoT アプリケーション開発プラットフォームの ThingWorx、拡張現実 (AR) オーサリングソリューションの Vuforia、産業用接続プラットフォームの Kepware といった革新的なソフトウェア製品と、製品開発業務プロセス改革コンサルティング、製品教育サービス、テクニカルサポートを提供しています。1992 年 3 月設立。国内 4 事業拠点。Web サイト: https://www.ptc.com/ja

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PTCの社名、ロゴマークWindchill、ThingWorx、Arbortex、Creo、VuforiaおよびすべてのPTC 製品の名称は、PTC Inc.(米国および他国の子会社を含む)の商標または登録商標です。その他、記載している会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

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