2023.3.8:AIAG & VDA FMEAに対応した新エディションを提供開始、米独の新しい標準ルールに則したFMEAの活動をトレーサビリティ管理ツール「ConTrack」がサポート (SCSK)


株式会社ベリサーブ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新堀 義之、以下「ベリサーブ」)が開発・提供するトレーサビリティ管理ツール「ConTrack(コントラック)」は、新たな製品ラインとしてAIAG※1 & VDA※2 FMEA※3に対応したFMEA Insightエディションの提供を開始しました。

※1 AIAG(Automotive Industry Action Group):全米自動車産業協会
※2 VDA(Verband der Automobilindustrie):ドイツ自動車工業会
※3 FMEA(Failure Mode and Effect Analysis):故障モード影響解析

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1.経緯

FMEAは、製品の安全性を確保するための分析手法として、自動車の開発現場において広く用いられており、2019年にAIAGおよびVDAが共同で開発した、自動車における製品開発の新しい標準ルールが盛り込まれたAIAG & VDA FMEAが制定されました。

AIAG & VDA FMEAは、IATF 16949のコアツール(FMEA)の引用規格になっていますが、従来型のFMEAよりも分析内容が複雑化しており、Excelで分析を行うのが難しくなっています。加えて、AIAG & VDA FMEAの実施担当者であるエンジニアには、これまで以上に設計対象に関するより広範な知識・スキルが求められるようになり、業務負荷が集中してしまうことが考えられます。

今回新しくリリースしたFMEA Insightエディションは、これらの課題解決に寄与すべく、AIAG & VDA FMEA活動の作業負荷を低減する機能や、過去のFMEA分析結果を流用できる機能を追加しており、安全性分析を行うエンジニアのFMEA活動に関する負荷低減を支援いたします。

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故障分析の関係性

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従来FMEAとAIAG & VDA FMEAの違い

2.FMEA Insightエディションの機能について

  • FMEA分析結果の流用
    FMEA Insightエディションで作成した過去の分析結果を新しい製品開発に流用し、新しく追加された機能や、設計の変更箇所に絞ってFMEAを行うことで、流用開発・差分開発時の負荷を大きく軽減します。ノウハウの継承が難しいFMEAの活動についても、過去の知見をデータとして蓄積することができます。
  • FMEA分析画面での入力支援機能
    ガイドワードの自動セット、故障影響を入力することで自動的にひも付くSeverityをセットする機能、納品先の基準に応じた自動AP再計算機能など、豊富な入力支援機能によって、FMEA分析結果の入力作業負荷を軽減し、支援します。
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入力支援機能

  • 分析対象と上位/下位の連結
    ConTrackのトレース編集機能を利用することによって、AIAG & VDA FMEAで要求される分析対象(Focus Element)と上位(Focus Elementの組み合わせによって実現される上位概念の機能)、下位(Focus Elementの構成要素)のひも付けを実現することができます。FMEA分析を行う画面では、この連結された情報を基に自動的に分析対象と上位/下位を連結し、複雑な分析用データを自動的に準備することができます。
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ConTrack FMEA Insightエディション活用の流れ

ConTrackは、さまざまなシステム開発におけるエンジニアの負担を軽減し、継続的な品質向上を支援するツールです。今後もシステムを高品質かつ効率的に開発するためのソリューションをご提供いたします。今や生活やビジネスは、高度なシステムにより支えられています。ベリサーブは、安心安全なシステム開発に引き続き貢献してまいります。

3.その他

ConTrackのサービスページはこちらをご覧ください。
https://www.veriserve.co.jp/service/detail/contrack-fmea-insight.html

※掲載されている製品名、会社名、サービス名等は、すべて各社の商標または登録商標です。

本件の参照先:https://www.veriserve.co.jp/news/2023/news-20230308-01.html

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