2023.5.16:SAPとマイクロソフト、ジェネレーティブAIの共同提供で協業し、人材の需給ギャップ解消を支援


(本リリースは、5月15日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

本日、SAP SE(NYSE:SAP)は、マイクロソフトとの長年のパートナーシップの次のステップとして、エンタープライズ対応の最新のジェネレーティブAI(生成AI)のイノベーションを用いて、お客様の最も基本的なビジネス課題の解決を支援することを発表しました。

  • SAP(R) SuccessFactors(R)ソリューションとMicrosoft 365 CopilotおよびCopilot in Viva Learningの統合により、人事部および事業部門のリーダーにAIの力をもたらし、チームの採用・育成を支援します。

両社は、 SAP SuccessFactorsのソリューションとMicrosoft 365 CopilotおよびCopilot in Viva Learning、さらに自然言語を分析・生成する強力な言語モデルにアクセスするためのMicrosoftのAzure OpenAI Serviceを統合し、協業します。この統合により、組織が人材を惹きつけ、維持し、スキルアップする方法を改善するために設計された新しいエクスペリエンスが実現します。

SAP SEのCEO兼エグゼクティブ・ボード・メンバーであるクリスチャン・クラインは、次のように述べています。「長年にわたり、マイクロソフトとSAPは協力して、お客様のトランスフォーメーションジャーニーの推進を支援してきました。SAPは以前からAIを当社のソリューションに組み込んでおり、ジェネレーティブAIが我々の業界とお客様にもたらす可能性に非常に期待しています。本日の発表は、50年にわたり世界中の企業に信頼されるイノベーションを積み重ねてきた私たちが、ジェネレーティブAIの力をビジネスにもたらす方法の一例です」

マイクロソフト会長兼CEOのサティア・ナデラは、次のように述べています。

「私たちは、人事機能を含むすべての個人、組織、産業の生産性向上を引き出す次世代AIを提供するすばらしい機会を得ています。私たちはSAPとの長年にわたるクラウドパートナーシップをもとに、Microsoft 365 CopilotのパワーとSAP SuccessFactorsのソリューションを融合させ、組織が最も重要なリソースである人材を惹きつけ、育成する方法を変革します」

スキルチャレンジへの対応 - 今日の最も困難なビジネス問題の一つ

現在、世界中の企業が、現在の従業員のスキルと将来必要となるスキルのギャップを解消するための課題に直面しています。このギャップを埋めるには、今日の競争市場で新しい人材を募集・採用する方法と、従業員の成長を支援する学習・開発プログラムを最適化する必要があります。

今日、これらの機能は多くの手作業と反復作業を必要とし、しばしば的外れな結果に終わります。企業は、新しいポジションを作るたびに次のような反復作業を行っています。急速に変化するスキル状況に基づいて要件を更新し、ジョブディスクリプションが市場競争力を持つようにし、すべての候補者の潜在能力を測るための面接での質問項目を個別に設定しています。

また、従業員一人ひとりのユニークなキャリア志向と、組織が提供するリスキリングやアップスキリングの機会との間のギャップを埋めることも課題の一つです。本日の発表により、マイクロソフトとSAPは協業し、SAPのお客様がジェネレーティブAIの力を活用して、重要な役割に最も適した候補者を惹きつけ、パーソナライズされたインサイトを生成して入社後も継続して活躍してもらえるようにします。

採用活動と社員学習の効率化

今回の協業とSAPによるAzure OpenAI Service APIの利用を通じて、SAPとマイクロソフトは、以下のような採用や社員教育のプロセスを効率化する新しい体験に共同で取り組んでいきます:

  • 採用管理: SAPは、Azure OpenAI Service APIとSAP SuccessFactorsソリューションのデータを活用し、魅力的で高度にターゲット化された職務経歴書を作成します。SAP(R) SuccessFactors(R) RecruitingソリューションとMicrosoft 365の統合により、人事部および事業部門のリーダーはMicrosoft WordのCopilotを使用して、偏りを検出するためのコンテンツやチェックを追加して、職務記述書を微調整できるようになります。その後、最終的な職務経歴書はSAP SuccessFactorsソリューションで公開され、ワークフローが完結します。また、SAPはAzure OpenAI Service APIを活用し、候補者の履歴書、職務内容、類似職種に基づいた質問候補をMicrosoft Teams内で面接官に提供する予定です。
  • 学習管理: SAP SuccessFactorsソリューションとMicrosoft Viva Learningの統合により、従業員はViva LearningのCopilotを使って自然言語クエリを行い、従業員のキャリアと開発目標に沿ったSAP SuccessFactorsソリューションのデータと学習コースに基づいて、パーソナライズした学習推奨事項を作成できるようになります。学習が完了すると、SAP SuccessFactorsのポートフォリオが自動的に更新され、企業は組織内のスキル状況について最新のビューを得ることができます。この機能強化は、現在利用可能なコンテンツ、割り当て、権限、SSO同期、および今年後半に顧客に提供される自動管理設定エクスペリエンスとの強固な統合を基盤としています。

効果的なAIを実現する豊富なデータ基盤

SAPは世界中に拠点を構えており、その膨大なデータ資産は、多くの業界における大規模言語モデルの能力を大幅に向上させる可能性を持っています。そのため、本日の発表は、あらゆる分野のデータとシステムのパワーを強化するためにAIツールがどのように機能するかを示すモデルでもあるのです。

AIへの責任あるアプローチ

SAP(R) AIは、責任あるAIに関する最高の業界標準を遵守しています。SAP AIは透明性が高いため、組織はAIがどのように推論を行い、推奨事項を構築するかを理解することができます。また、機密データのプライバシーを尊重し、バイアスの回避を支援します。SAPは、ソフトウェアでAIを使用するための指針を定義した最初の企業の1つとして、AI倫理諮問委員会の一員として、一流の倫理専門家と協力して、企業でAIを展開することの意味を探求しています。

以上

SAPジャパンについて

SAPジャパンは、SAP SEの日本法人として1992年に設立されました。SAPの戦略は、あらゆる企業がインテリジェントエンタープライズになるよう支援することです。SAPは、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェア市場のリーダーとして、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えており、世界中の商取引売上の87%は、SAPのお客様によって生み出されています。SAPのマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術は、すべての企業のビジネスをインテリジェントエンタープライズに変革することを支援しています。さらにSAPは、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになったSAPの技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。SAPのエンド・ツー・エンドのアプリケーションスイートとサービスは、世界25業種における企業および公共事業のお客様が利用し、ビジネスにおいて利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、市場における差別化を実現するサポートをしています。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAPは世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。( www.sap.com/japan 

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