2023.5.31:現物上にモノづくり情報をデジタル表示、工場 DX を加速する「XVL Web3D Manager AR オプション」 (XVL AR) をリリース (ラティス・テクノロジー)


ラティス・テクノロジー株式会社 (本社:東京都文京区、代表取締役社長:鳥谷 浩志、以下、ラティス) は、後工程における 3D データ利活用を推進する XVL Web3D Manager で、現実の拡張表現を可能にする 「XVL Web3D Manager AR オプション」 (以下、XVL AR) を 2023月5月31日から販売を開始します。また、iPad 専用 「XVL Web3D AR アプリ」 (以下、アプリ) を通して、モノづくりに必要なセマンティック PMI (Product Manufacturing Information:製品製造情報) や製造情報を現物にデジタル表示することで、製造現場の作業効率を上げ、生産性向上に貢献いたします。

製造業の持続的な成長には、お客様や社会のニーズに迅速に応え製品を供給し続けるために、技術力や生産性の向上が必須ですが、少子高齢化による国内の労働力人口の減少とあり、製造業も人手不足が大きな経営課題となっています。その反面、2D 図面を起点とした、高いスキルと人手を必要とする業務プロセスが主となっています。これからのモノづくりでは、3D データを積極的に利活用し現場の効率化を進め、人手不足を補うことが重要です。

XVL AR は、モノづくり情報を直感的に伝達できるので、検査時の見落とし防止により現場の効率化や、新規作業者への教育期間の短縮による短期での戦力化など、生産性の向上に役立ちます。

従来検査業務では、検査情報を 2D 図面と現物とそれぞれ行き来しながら確認しますが、検査項目が多くなると、時間をかけ慎重に進めても見逃しが発生していました。XVL は、3D モデルに表面処理などの加工情報や公差情報、注記、寸法など検査に必要な設計情報を PMI (*1) として表現できることから、XVL AR を利用し、検査に必要な情報を現物上にピンポイントでデジタル表示することで、正確な検査情報をもとに新規作業者も即座に検査に取り掛かれるなど、検査の見落としを防ぐことができます。
(*1) XVL Converter Advanced を利用し 3D CAD から PMI 付きの XVL データに変換 (2022年12月1日|プレスリリース)

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XVL Web3D AR アプリを利用して現物に PMI 情報をデジタル表示

尚、AR コンテンツを作成するにはプログラミングスキルが必要でしたが、XVL AR はプログラミングスキルがなくとも、テンプレートファイルを利用することで、お客様の利用用途に合わせた AR コンテンツを柔軟に作成できます。

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3D 図面で、一目でわかる!

今回リリースする XVL AR とアプリは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO) の助成事業 (「Connected Industries 推進のための協調領域データ共有・AI システム開発促進事業」 の一環となる 「サプライチェーンの迅速かつ柔軟な組換えに資するデジタル技術の開発支援 」) において得られた成果を一部活用しています。また、CEATEC2023 (10月開催予定) で NEDO ブースにおいて 「【仮】 デジタル擦り合わせを支援する製造業向け VR/AR ソリューション」 として出展を予定しています。

ラティスでは、設計資産 (CAD データ、PDM 情報) を全フェーズで活用するための 「XVL パイプライン」 というコンセプトを提唱しており、XVL AR による情報伝達によって、2D 図面ではなく、3D 図面主体の製造プロセスを推進することで、製造業のデジタルトランスフォーメーションを支援します。

\関連動画/

XVL 3次元ものづくり支援セミナー2023 で XVL AR をご紹介した動画を公開中


製品情報

その他:

  • XVL Web3D Manager AR オプションは XVL セールスパートナー各社 から購入いただけます。 
  •  別途消費税が発生します。

用語説明

XVL® について

「XVL」 (eXtensible Virtual world description Language) は、XML (eXtensible Markup Language) をベースとした超軽量 3D 表現として、ラティスが提唱する表現形式です。XVL を用いることで、3D CAD などで生成されたデータを数百分の 1 にまで軽量化することができます。また、メモリが少ない環境で巨大な 3D データを高速表示する技術の実装により、ネットワーク環境での 3D データ共有に最適な形式です。現在、干渉チェック機能を搭載した DMU や 3D ビジュアル作業手順書を作成するソリューションが市場で高く評価されています。ラティスの XVL は世界中の自動車産業、航空機産業、電機産業等多くの製造業の企業で採用されています。3D データの精度と構成情報を保ちながら、軽量にデータ表現できるという特徴から、デザインレビュー、機構シミュレーション、工程設計、作業指示、部品表、イラスト作成などの用途に活用されています。製造業の大手では、3D CAD の普及により蓄積された 3D データの有効活用を目的に、XVL 製品を全社規模で導入するケースが増加し、国内外で急速に普及が進んでいます。

ラティス・テクノロジー株式会社について

ラティス・テクノロジーでは、デジタルトランスフォーメーションの重要性が叫ばれる中、DX 時代を先取した 「CAD+1」 「Casual 3D」 「3D デジタルツイン」 の 3つのコンセプトに基づき、軽量 3D フォーマット技術 「XVL」 をベースとした様々なソリューションを開発・提供しています (企業概要)。

  • XVL はラティス・テクノロジー株式会社の登録商標です。 
  • その他記載されている会社名および製品名は各社の登録商標または商標です。
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