2023.9.27:ソフトウェア品質を創造するベリサーブAIを用いた異常検知技術で特許を取得 (SCSK)


~テスト技術者の経験や勘に基づく違和感をAIで代替する技術で、製品の品質向上を加速~

株式会社ベリサーブ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新堀 義之、以下「ベリサーブ」)は、ソフトウェア検証において、AIにより異常検知のログ解析を行う技術「Indigo:J(インディゴジェイ)」の特許を取得しました。Indigo:Jは、これまで属人化されていたテスト実行者・テストログ解析者の持つ「違和感」への対応をAIにより標準化することで、テストの品質を強化させ、お客様のソフトウェア開発および製品の品質向上に貢献します。

背景

ベリサーブでは、現場や社内の技術、ノウハウ、課題の掘り起こしと集約を活性化させ、他のプロジェクトや組織、社員への横展開や新しい検証ビジネスの創造を行うことを目的として、2014年からベリサーブ・イノベーション・アワード(VIA)を開催しています。

本技術は、2017年のVIAで審査員審査部門金賞を受賞したアイデアに基づき開発したもので、通信ログ内の異常検知を可能にしました。正常、異常ログの判定にAIを適用し、エンジニアの工数削減および日常業務の改善を図っていきます。 

異常検知ツール「Indigo:J」について

Indigo:Jは、AIによって正常データを機械学習しログの自動解析を行うことで、経験豊かなテスト技術者が持つ「このデータはいつもと違う」「データの組み合わせがいつもと違う」「データの流れがいつもと違う」などの職人技といわれるような感覚的な「違和感」を、異常値として検知します。

本技術は非常に応用範囲が広く、自動車や組み込み機器のほか、通信を用いるあらゆる製品のテスト検証で利用することが可能です。

また、本技術は研究段階の検証では精度100%、再現率50%~100%を実現したほか、既に実際のテスト検証現場においても精度70%以上の実績を出しています。 

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異常検知ツール「Indigo:J」の概要図

「Indigo:J」特許技術の概要

【公開番号】2021-15535(P2021-15535A)

【公開日】令和3年2月12日(2021.2.12)

【出願日】令和1年7月16日(2019.7.16)

今後は本技術の中心的な考えである「テストエンジニアの違和感をモデリングする」を、通信ログ以外、例えばWebアプリケーションのUIの異常検知や開発ドキュメントのレビューなどに拡張し、テストエンジニアの業務を改善する技術開発を進めてまいります。 

本件の参照先:https://www.veriserve.co.jp/news/2023/news-20230927-ai.html

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