2023.11.1:Plastic Fischer社、世界の海洋プラスチックゴミ削減のためにSiemens Xceleratorを採用


この資料は2023年10月24日に米国テキサス州プラノより発表されたものを翻訳したものです。

20231101 Siemens 1

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア (以下シーメンス) は本日、社会的企業のPlastic Fischer社がSiemens Xcelerator製品ポートフォリオの産業用ソフトウェアを採用したことを発表しました。Plastic Fischerは、海洋汚染を防ぐために河川プラスチックゴミの削減に取り組んでおり、Xcelerator製品ポートフォリオの産業用ソフトウェアは、事業の拡大、および製品開発とライフサイクル管理の面でデジタル・トランスフォーメーションのメリットを提供することに貢献します。

ベトナムのメコン川でプラスチック汚染を目撃した3人の友人同士が2019年に創設したPlastic Fischer<https://plasticfischer.com>は現在、世界的にも広く認知され、インドとインドネシアで事業を拡大しています。その革新的な技術であるTrashBoomは、ローカルに構築されるローテクかつ低コストのモジュール式浮遊バリアであり、すでに河川の段階で海洋プラスチックを阻止しています。

回収された河川プラスチックは、Plastic Fischerの原料回収施設に持ち込まれ、フルタイムの従業員によってリサイクル可能な原料とリサイクル不可能な物質に分別されます。ガラス、アルミニウム、PET、HDPEなどのリサイクル可能な原料は売却され、サプライチェーンに再導入されます。リサイクルできない物質は、認定を受けた共同処理場に運ばれ、そこでプラスチックを焼却することで、石炭の使用を補います。この種の素材をエネルギー源として使用することは、国際的なベストプラクティスに沿ったものです。

Plastic Fischerは、信頼性を向上させ、拡大するリモートチームをサポートするためにシーメンスのSolid Edge®ソフトウェアを採用し、Teamcenter® Shareアプリを活用して分散データの共有を図り、より効率的なコラボレーションを促進しています。従来のCAD (コンピューター支援設計ツール) では、アッセンブリやドローイングの機能が限定されていましたが、Solid Edgeを利用することで、チームは現場で遭遇する問題に合わせて既存の設計をカスタマイズし、革新的なソリューションを開発できます。チームは世界中に分散していますが、このソリューションの導入によって同じプロジェクトに同時に取り組むことができ、各地域で不足しがちな能力を満たす上で求められる設計変更の際に、より適切な調整を図れるようになります。

Plastic Fischerは技術を開発して配備するだけでなく、エンド・ツー・エンドのオペレーションを実現するために地元の雇用も創出します。現在では、その活動を通じて800トン以上のプラスチックが川に流入するのを防止し、マイクロ・プラスチックに分解されて海洋に流出するのを阻止しています。この重要な事業に加え、Plastic Fischerはインドとインドネシアの事業全体で、十分なサービスを受けられない地域社会に85人以上のフルタイム雇用を創出できる可能性があります。

Plastic Fischerの最高技術責任者であるアヴィエル・イツァーク (Aviel Itzhak) 氏は次のように述べています。「この事業のミッションは、海洋プラスチックを河川の段階で効果的かつ効率的に阻止するシンプルなテクノロジーを開発することです。TrashBoomシステムは、目的の運用場所で地元の人々の手で構築できます。輸入を回避することで迅速な実装が可能になり、時間、コスト、二酸化炭素を削減できます。Solid EdgeにTeamcenter Shareを利用したクラウドベースのコラボレーションを組み合わせることで、事業を次の開発段階に移行・拡大させ、地球上の河川からプラスチックを除去するために価格が手頃で持続可能なテクノロジーの実現に必要な、エンジニアリング能力、拡張性、共同作業環境を獲得できます。」

Plastic FischerのCEO兼共同創設者であるカーステン・ハーシュ (Karsten Hirsch)氏は次のように述べています。「シーメンスのような強力な戦略的パートナーがいることを誇りに思っており、我々の影響力の拡大に貢献してくれることを期待しています。技術設計のための専門的ツールを手に入れることは、業務を遂行する上で重要な基盤となります。次のステップは、設計された技術を世界中の汚染水域に実装することであり、これを実現するためのスポンサーを探しています。」

シーメンスのサステナビリティ責任者であるエリン・デボ (Eryn Devola) は次のように述べています。「Plastic FischerがSiemens Xcelerator製品ポートフォリオを活用して次世代の革新的技術を設計、エンジニアリングするだけでなく、地域リソースを活用してTrashBoomシステムを製造するために地理的に分散したチーム間のグローバルなコラボレーションをサポートしているのを目の当たりにし、嬉しく思っています。弊社の技術が気候変動と闘うパイオニアをどのように支援しているのかを示す例がまた1つ増えました。シーメンスは、世界で最も差し迫ったいくつかの課題に対処するためにお客様が行っている取り組みを誇りに思っています。」

Plastic Fischerのようなスタートアップ企業がシーメンスのスタートアップ向けプログラムを活用する方法については、こちらをご覧ください。

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、Siemens Xceleratorビジネス・プラットフォームのソフトウェア、ハードウェア、サービスを最大限に活用し、あらゆる規模の組織がデジタル・トランスフォーメーションを実現する支援をします。シーメンスのソフトウェアと総合的なデジタルツインにより、企業は設計、エンジニアリング、および製造プロセスを最適化し、現在のアイデアを将来の持続可能な製品に転換できるようなります。シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、チップからシステム全体、そして製品からプロセスに至るまで、あらゆる産業において変革を加速させます。Siemens Digital Industries Software – Accelerating transformation

注:シーメンス関連の商標リストについてはこちらをご覧ください。その他の商標はそれぞれ各所有者に帰属します。

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