2019.1.25:“Markets of One” に向かう (CIMdata Blog)


Getting to Markets of One (CIMdata Blog)


 CIMdataの副社長 スタン・プラバンスキー (Stan Przybylinski) 氏は、最近、高度なバリアント構成管理機能についての考えを述べました。このブログ記事で、スタンはデジタリゼーションまたはインダストリー4.0戦略を追求している企業が共有する共通の目標、つまり自社の製品とプロセスをより設定可能にすることによって “markets of one (*.1” に利益をもたらすことができるということを考えています。

詳細についてはブログの全文をご参照ください:
https://www.cimdata.com/en/resources/cimdata-blog/item/11313-getting-to-markets-of-one

 CIMdataは、近々、開催されるPLM Market&Industry Forumのイベントで、このトピックスを詳しく述べます。4月に米国ミシガン州アナーバー、ドイツのフランクフルト。 インドのプネー、 中国の北京、そして東京で開催します。2019年のテーマは “Augmented Intelligence: Applications Across the Product Lifecycle” です。

詳細については、PLM Market & Industry ForumのWebページ
http://www.cimdata.com/en/education/plm-market-industry-forums)を参照してください。


“Markets of One” に向かう
(Getting to Markets of One - Written by  Stan Przybylinski)

20190125 Blog Market of One

 デジタルリゼーションまたはインダストリー4.0の戦略を追求する多くの企業は、共通の目標を共有しています:それは、自社の製品やプロセスをさらに構成可能 (configurable.) にすることによって、"markets of one (*.1) ” の市場で利益をもたらすことができるということです。

 商品はほとんどすべてが商売の始まりから商取引の一部でした。 職人は、商品をローカルに提供するために、彼らのローカルの材料 (大部分は) および製造方法・工程についてのナレッジを使用してました。輸送手段の進歩は新しい材料をもたらし、また遠い地域に製品を提供することを実現し、同時に競合する製品、材料、および製造方法に関する新しい知識をもたらした。通信技術の進歩は、遠距離でのコラボレーションを可能にしました。それが今では、20世紀初頭の垂直統合型企業から、必要なバリューチェーンの参加者をコラボレーティブな拡張企業をもって高度なサプライチェーンマネージメントと開かれた市場 (marketplaces) へと移行しました。

 21世紀初頭には、前世代である第3世代の製造業の上に構築された新しいビジョンであるIndustry 4.0が生まれました。大きな目標一つは、”markets of one (*.1) ” に利益をもたらすことです。これには、今日のバリューネットワークをはるかに超えた、製品のデザイン・設計およびと製造のより劇的なさらなる変化 (enhanced dynamism) が必要です。Industry 4.0のビジョンでは、「App store simplicity」で構成されたダイナミックなバリューチェーンを塾考するものです。

 アイディエーションから製品寿命までの製品ライフサイクル全体が影響を受けます。スクラッチから設計されない構成可能な製品は、製品ライフサイクルのできるだけ遅く構成を可能にするような設計を指します。このような製品を製造するには、製造プロセスをより動的にし、より広範囲の製品を製造するのに役立つ新しい構成を迅速に作成する必要があります。アディティブマニュファクチャリングをめぐる誇大広告の理由の1つは、デザイン・設計と製品のデリバリーにおけるこの種のダイナミズムをサポートできることです

 この新しい世界で競争するには、企業は構成可能性を念頭に置いて自社の製品および生産能力をデザインする必要があります。製品面では、主要なPLMソリューションプロバイダの多くが、このニーズを満たすために高度なバリアント構成管理機能を開発・展開しています。これらの明確に定義された製品ファミリーは、構築可能で収益性の高さ両方を明確に定義することでエンドユーザーに合わせてカスタマイズされた製品をより効果的な販売に役立つ、CPQ (Configure-Price-Quote) ソリューションも欠かせません。

 もちろん、これは始まりにすぎません。新たなデザイン・設計技術、新たな組立・製造技術、そして新たな材料が登場するにつれて、企業はこの進化を続けることができ、個人に独自の顧客価値提案 (customer value proposition) を提供しながら、ビジネスを成功させるために予定どおりに十分な利益をもたらしながら、ますます複雑な製品を製造することができます。ある意味で、ほとんど職人的なものは、独特で、非常に複雑な価値ネットワークから生じており、私たちはそこに戻ることになるでしょう。

 CIMdataは、2019年に開催されるPLM Market&Industry Forumのイベントで、高度なバリアント構成管理機能の重要性とPLMマーケットリーダーがどのように対応しているかについて議論するもので、今年度は、4月4日に米国ミシガン州アナーバー、 4月11日にドイツのフランクフルト、4月15日にインドのプネー、 4月19日に中国の北京、そして4月24日に日本の東京で開催します。

このトピックに関しての議論の主な点は次のとおりです:

  • 製品は職人から大量生産へと進化し、生産者は垂直統合からサプライチェーンと開かれた市場の活用へと。
  • 製造業者がmarkets of one (*.1) での利益確保に手助けができる “App store simplicity” を持つ価値ネットワークを構成するためのIndustry 4.0のビジョン。
  • 製品と製造プロセスは、このダイナミズムをサポートするために大幅に構成可能でなければならない。
  • 高度なバリアント構成は、非常に重要な能力。
  • 顧客の要件を満たす収益性の高いソリューションを提供するのに役立つ、CPQ (Configure-Price-Quote) およびCTO (configure to order) / ETO (engineer to order) を強化する。

 本トピックスを共有したく皆さんの本ブログへのコメントをお知らせください!

 本トピックに興味がある方は、”Industry 4.0-A Regional View” というタイトルのCIMdataホワイトペーパーに興味がおありかと思います。ダウンロードはこちらから (here) 。

*.1:ご参考 - Definition: Market of One - https://www.mbaskool.com/
抄訳 - 顧客が企業からあたかも独占的に扱われているか、あるいは優先権を与えられているかのように顧客に感じさせるカスタマイズや顧客サービスのレベルを “Market of One” と呼ばれる。スマートフォンや高速インターネットなどの最新技術の出現、そしてソーシャルメディアの利用のさらなる増加に伴い、企業は現在、自社の顧客についてより多くの情報を得ることができるようになっている。この情報を使用することで、企業はユーザーの好みやニーズに応じてサービスや製品をカスタマイズできる。

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