2020.8.25:CIMdata Blog - 最近のSAP-Siemensパートナーシップのコンテキストに関するウェビナーからの質問と回答 (抄訳)


CIMdata Blog - Questions and Answers from the recent Putting the SAP-Siemens Partnership in Context webinar (抄訳)


Written by  Stan Przybylinski

最近のウェビナー "Putting the SAP-Siemens Partnership in Context" にご登録いただき、ライブで視聴いただいたた多くの方に特に感謝したいと思います。皆様のご期待にお応えできれば幸いです。

ここで答えようとするには多くの質問がありました。 それらの一部は、テーマの繰返しまたは同種なものであるため、回答の一部は短い場合があります。いくつかの質問は明確にするために改訂されました。

ウェビナーに参加できなかった方は、以下でご覧いただけます。
https://register.gotowebinar.com/register/3499034535821298703

I’d like to thank everyone for signing up for our recent webinar, “Putting the SAP-Siemens Partnership in Context,” and a special thanks to the large percentage that came to hear it live. I hope that it met your expectations.

There were a lot of questions that I will try to answer here. Some of them are repeats or variations on a theme, so some of the answers may be short. Some questions have been revised for clarity.

For those of you who were unable to join the webinar you can watch it here.

Stan


原文については、
https://www.cimdata.com/en/resources/cimdata-blog/item/14185-putting-thesap-siemens-partnership-in-context
を参照ください。


SAPは今後もライフサイエンス&CPGプロセス産業向けのSAP PLMへの投資とサポートを続けるでしょうか?

最近の発表では、自動車、航空宇宙、そして産業機器に焦点を当てています。セッションの中で述べたように、SAPはPLMの収益の多くをこれら3つの業界以外から得ているため、SAPの顧客にとって重要なそれら他の業界への投資は引き続き堅調であると期待しています。SAP PLMが、SAPのお客様にとって無料であるという理由で販売されたというのは本当ですか?実際、多くのSAP実装には、利用に対して計画されているよりもはるかに多くのライセンスの購入が含まれています。これにより、これらのライセンスをSAP PLM実装作業で "無料" で利用できるようになります。しかし、企業がSAP PLM機能を使用できるようにするには、特にマテリアルマスターと部品表を中心に、かなり包括的なERP実装が必要です。SAP実装の専門家との過去の会話に基づいて、多くの企業はそのレベルではないため、開始するには追加の実装リソースが必要です。また、どのSAP PLMの実装にも、ブループリンティングやその他のSAP実装ステップをすべて含める必要があります。

SAP/Siemensのデジタルスレッドは、ユニファイドプラットフォーム上のOracleのデジタルスレッドからどの程度遅れていますか? (Realization vs. marketecture?)

それはあなたがそのデジタルスレッドが何をサポートしたいかに依存します。Oracle’のenterprise product recordは、アイデアから商品化までのデジタルスレッドに対して強力で一貫したサポートを提供します。しかし、ほとんどのクライアントにとって、製品開発とエンジニアリングプロセスの一部として作成されたデータに関しては、Oracleソリューションを使用しないかもしれないという大きな穴があります。また、顧客がエンジニアリングの仕掛品をサポートするためにOracleソリューションを使用している場合でも、OracleはTeamcenterのSiemensのような機能をサポートしていません。

ただし、運用システムからデータを収集し、ビジネスにとって重要な主要プロセス指標 (KPI) の測定とコミュニケーションをサポートする "operational digital twin" (私が好むOracleのフレーズ)に焦点を当てている場合は、それで十分であり、いくつかの点で、SAPとSiemensの組合わせよりも優れています。ただし、さまざまな業界の多くの人々は、物理ベースのengineering digital twin (CIMdataフレーズ) を望んでいます。 これは、Oracle PLM Cloudの範囲外です。

そうは言っても、SAP-Siemensはまだ始まったばかりです。最近のSAP Webセミナーからのこの画像は、非常に役立ちます。

20200825 Siemns SAP QA JP


https://sbn.no/no/catalog/products/sbn-webinar-information-about-siemens-sap-partnership

Siemens Digital Industries Softwareの競合他社 (他のPLMベンダー) がそのような提携を模索しているのを見たり、競合他社の製品ポートフォリオがこれを必要と見なさないほど堅牢でしょうか?

それは、あなたがIndustry 4.0のビジョンにどれだけ傾倒しているか、またあなたとパートナーがどれだけサポートしてほしいかに左右されます。単にスマートコネクテッド製品の開発に専念したい場合は、それをカバーするのに十分なツールとパートナーシップがあなたに必要です。トッププロバイダーのほとんどは、有機的なリソースとパートナーシップを使用してスマートコネクテッド製品の開発をサポートするのに十分であると思います。

たとえば、それを超えてスマートシティやスマートビルディングをサポートする場合は、より多くのAECサポートや他のイネーブルテクノロジを導入する必要があります。(Siemensが2016年にその分野のリーダーであるBentleyに最初に投資し、この関係を強化するためにその他の動きをしたことに注意することが重要です。) DassaultSystèmes、PTC、またはArasがPLMをSAPの顧客に今販売するチャンスはどのようなものでしょうか?

私は、SAPとシーメンスのSiemensは、何か不安なことが彼らの市場で起こるときにすべての企業が行うように、恐怖、不確実性、および疑念 (FUD) などの行動を高めると思います。(これが、DassaultSystèmesでの私の仕事で、以前はそうしてました。)

実際には、両者の見通しは、このパートナーシップの発表前と比べて、短期的および中期的にはそれほど変わらないと私は思います。これらを再考することができるPLMの決定を行っているSAPの顧客が少数いるかもしれません。それでも、SAPの顧客は、全体として、製品設計とエンジニアリングを長期間サポートするために非SAPのPLM対応のソリューションにインテグレーションする必要がありました。時の経過とともに、"true digital thread (真のデジタルスレッド) " のサポートがより具体的で実証されるにつれ、SAPの顧客はまずTeamcenterに目を向けるようになり、SAPセールスチームもそれを推進するようになるでしょう。

ウェビナーで述べたように、PLMの "P" はしばしば政治的 (politics,) なものであり、SAPのような予算を支配するソリューションがより多くの企業で混在している場合、職場での込み入った人間関係のレベル (office intrigue level) は間違いなく上昇します。

このパートナーシップにより、SAPはTDM/PDM/PLMのビジネスと開発を放棄するようになりますか?

SAPはロードマップにある作業を継続し、2040年まで既存の顧客をサポートすることを約束しました。これは、顧客が快適と感じるのに十分なものです。

詳細については、このスライドとSAPブログの投稿をご覧ください。

https://s3.us-east-1.amazonaws.com/asugv5-assets/archive/events/2020.08.12-SAP-Siemens-Partnering-PLM.pdf?mtime=20200813102825&focal=none

https://blogs.sap.com/2020/07/22/siemens-and-sap-join-forces-to-accelerate-industrial-transformation/

パートナーシップの後に新しい世界でこれらのソリューションの両方をサポートしてきたサービスプロバイダーに対して、推奨事項はありますか?

私は、進化するこのパートナーシップを明確にするために、SAPとSiemensの両社の担当者と話し合っています。セッションで述べたように、SAPとSiemensは、多くの場合、サービスプロバイダーの多大な支援を得て、独自のデジタルスレッドを手作りしている既存の共同顧客から学ぶことができる多くのものを持っていると思います。私の意見では、グループとしてのSIは、この将来を明確にして定義するのを助けるために2つのプリンシパルをもって役割を果たすべきです。

SAP PLMアライアンスはどうなりますか?SAPはいつかPLMプラットフォームのサポートを止めるでしょうか?

これが、DSCページにリダイレクトされるようになったため、過去にSAP PLMアライアンスのWebサイトを見るのにThe Wayback Machine (archive.org) を使用しなければならなかった理由の1つです。

Teamcenterがエンジニアリングの仕掛品とライフサイクルのコラボレーションサポートを提供する際、アライアンスパートナーは、SAP PLMへのMCADインテグレーションの販売を確実に減らすでしょう。

両社は重要な技術の買収を行ってきました。Industry 4.0プラットフォームまたはデジタルスレッドをサポートするプラットフォームをサポートするのにそれはどれだけ十分インテグレーションされてるでしょうか?

定義上、少なくともCIMdataが用いているデジタルスレッドは仮想です - 多くの異なるシステムが、メタファーを拡張して完全なスレッドを構築するための一連の情報を提供しています。パートナーシップの優位点の1つは、SAPとSiemensがこれらのインテグレーションを構築し、それらを販売することに対して、SAPとTeamcenterを使用する各企業は、自分でそれらを理解する必要があることです。

製品データ管理とライフサイクルコラボレーションサポートのためのインテグレーションプロセスは、SAPとSiemensの間で始まったばかりです。私がウェビナーで広めようとしたのは、2つの会社のリソースを合計すると、PLM分野の他のどのエンティティよりも、Industry 4.0のビジョンをより多くサポートできるということです。彼らがそうするかどうかはまだ見えません。

モデルベースのシステムズエンジニアリングに関して企業が考えていることについて、何か情報があればお教えください

弊社は両社がその分野で何をしているのかはよく理解していますが、そのレベルの詳細はこのウェビナーの範囲外です。お電話ください。

このパートナーシップによりT4Sはより強力になりますか? または、別のインテグレーション戦略はありますか?

私はその製品略語を調べる必要がありました、すなわちTeamcenter Gateway for SAP Business Suiteです。私は非常に異なるインテグレーション戦略があると思います。いくつかの点で、それはより深くなるでしょう、なぜなら、パートナーシップの一部として、それぞれが他の内部をより多く公開するからです (私の憶測) 。しかし、Siemens がデータとアプリケーションのインテグレーションをサポートするためにMendixを使用する場合、いくつかの点でインテグレーションはより簡単になるかもしれません。

このパートナーシップにより、既存のSAP PLM顧客はどのような影響を受けますか?

多くのことと同様に、それは状況によって異なります。顧客がSAP PLMとSAP PLMが提供する機能に満足していれば、そこに留まることができます。SAPは、今後数年間、SAP PLMへの投資とサポートにコミットしています。しかし、SAP PLMが提供できる範囲が限界に達し、どこかよそを調べたい場合、Teamcenterは以前に候補者リスト (いつもメンバーとともに) に載っていた可能性が高く、パートナーシップの地位がより高くなる可能性があります。

Teamcenterがすでに使用されている場合、SAP PLM-Siemensソリューションはどのように役立ちますか?

前述のとおり、SAPとSiemensを共有する顧客はデジタルスレッドを自前で構築する必要がありました。ここで、SAP-Siemensが、おそらくより良く、より安価に、より堅牢に顧客のためにそれを行います。

現在のDSC-ECTRソリューションの見通しをお教えください。

すべてのSAP MCADインテグレーションの基盤として、ECTRはSAP PLMが存続する限り継続するでしょう。DSCはNXへのインテグレーションを提供するため、おそらくリスクが大きくなるでしょう。他のパートナーは、Siemens以外のMCADソリューションへのインテグレーションを提供しています

(Siemens / SAP) が何をしているのかを整理するための想定されるようなスケジュール (timeline) はありますか?

CIMdataは、パートナーシップのいかなるスケジュール (timelines) にも関与していません。

TeamcenterはS/4HANAに移行しますか?

将来のアーキテクチャは、パートナーシップにとって大きな未知事項 (open topic) です。今日では、多くはOracleで実行されるオンプレミスソリューションに基づいていますが、SAPの将来はHANAとクラウドにあります。

環境が混在しているお客様からパートナーシップが独立している機能をプラットフォームに一本化して競合他社を “締め出す (lock out) “ するなどの懸念事項はお聞きしていますか?

今日までではありません。サードパーティの各社すべてがインテグレーションを提供しているので、誰かを締め出すのは難しいでしょう。ただし、SAPとSiemensが連携して実行できることに対して、みなさんはそれらサードパーティのインテグレーションを制限するコトを仕組むこともできます。

SAPのIPDはどうなりますか?SiemensはTeamcenter Systems Engineering Workbenchを使ってを引き継ぐか、IPDも販売するのでしょうか?

プレスリリースで使用された語句は、“product lifecycle collaboration and product data management (製品ライフサイクルコラボレーションと製品データ管理) ” でした。通常、PDMはMCADファイルの管理について言及しています。”product lifecycle collaboration" の方が曖昧です。ウェビナーで述べたように、これはまだ企業間の未解決の問題です。

このパートナーシップは、オープンソースの選択肢の脅威がきっかけだったと思いますか?

そうではありません。PLM市場で実行可能な唯一のオープンソース代替手段は、Aras Innovatorであり、今日のArasとそのエコシステムは、Industry 4.0のビジョンとは比較になりません。

製品の提供と提携を強化するためにナレッジの共有に何らかの影響があると思いますか、または障壁が見られるでしょうか?

Siemensはそのオープン性を売り込んでいるので、私はSiemens側で問題が発生することはないと思います。SAPも意欲があります。

これは独占禁止法の議論につながると思いますか?

米国ではおそらくないでしょう、何故ならば私たちの独占禁止法への関心とその施行が最近は緩やかに変化しているためです。欧州連合は別の話です。しかし、これらは2つのドイツ企業をリンクしているため、ヨーロッパの競合他社が大きな問題をにしないかぎり、別の方向に向う可能性もあります。

これはサイロ化製品になるでしょうか、それともエンドツーエンドで連携されるでしょうか?

ビジョンはエンドツーエンドです。前述のチャートを参照ください。

ドイツ政府がデジタルライフサイクルを実現するために行っているような "意欲/ビジョン" を何故米国にはないのでしょうか?ドイツ/中国は長期的な良い見通しを持ってるように見えます。米国は、ADHDにかかっているようです。

ドイツは国として、政党に関係なく、質の高い生活を実現するには強力な中産階級 (人や企業にとって) が不可欠であることを理解しています。私たち (米国) のADHDは主に私たちの政党から来ています。詳細については、Industry 4.0に関するホワイトペーパーをダウンロードしてください。

SAP integration T4S は継続されますか?またはインテグレーションとしてSAPによって使い尽くされるでしょうか?

これについての私たちは詳細は持っていませんが、私はそれは異なったものになると考える必要があります。

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