2023.10.6:データガバナンスを最適にアプローチする方法


How to best approach data governance
Written by  Janie Gurley


私はデータガバナンスについて話すのがとても好きですが、なぜもっと多くの人がこの課題に取り組まないのか不思議に思っています。私はこのブログの「データガバナンスへの最適なアプローチ方法 (How to best approach data governance) 」を紐解いていきたいと思います。

データガバナンスに効果的にアプローチするには、戦略的かつ構造化されたアプローチに従うことが重要です。 以下に、従うべき重要な手順をいくつか示します:

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  1. ビジネスの背景を理解する:まず、組織固有のニーズ、目標、そして課題 (challenges) を理解することから始める。データガバナンスがサポートすることを目的としたビジネスの推進要因と目標を明らかにする。皆さんの業界、規制要件、組織構造、そしてデータ環境 (landscape) を考慮し、貴社のデータガバナンス運用に必要となるコンテキストを決定する。
  2. 経営陣のサポートを得る:データガバナンスのイニシアチブに対する経営陣のスポンサーとサポートを獲得する。経営幹部は、リソースを提供し、優先順位を設定し、組織の変化を推進する上で重要な役割を果たす。彼らの関与を得るには、データガバナンスの便益を明確に明示して説明し、データガバナンスがビジネス戦略と整合していることを証明する。
  3. データガバナンスのチームを編成する:データ ガバナンスへの取り組みを監督する責任を負う専任チームを招集し、編成する。このチームには、さまざまな事業部門、IT、法務、コンプライアンス、またその他の関連分野の代表者を含める必要がある。チーム内で固有の役割と責任を割り当て、データガバナンスのさまざまな側面をカバーする多様なスキルセットを確保する。
  4. データガバナンスのスコープを定義する: 皆さんのデータガバナンスのイニシャティブのスコープを明確にして定義する。そこに必要なデータドメイン、システム、プロセス、および関係者を決定する。スコープを目的に沿って管理し、必要以上の実装で組織に多大な負担を与えないようするために、境界線を確立する。
  5. データガバナンスのフレームワークを確立する:データガバナンスの基本原則、ポリシー、そして手順の概要を示す包括的なフレームワークを策定する。このフレームワークは、データ品質、データ プライバシー、データセキュリティ、メタデータ管理、データライフサイクル、データスチュワードシップ、およびその他の重要な側面に対処する必要がある。組織独自のニーズや特性に合わせてフレームワークをカスタマイズする。
  6. データのアセスメントの実施:皆さんの組織のデータの現状をアセスメントする。データソース、システム、そしてデータフローを明確にして特定する。データの品質、一貫性、そして整合性を評価する。データガバナンスのギャップを特定し、改善すべき領域に優先順位を付ける。このアセスメントは、皆さんのデータガバナンス戦略とアクションプランを策定・展開するための基盤として役に立つことになる。
  7. データガバナンス戦略の策定:アセスメント結果と組織の目標に基づいて、皆さんのデータガバナンスのギャップに対処するための戦略と行動計画を策定する。進捗状況をメジャメントするための具体的な目標、マイルストーン、またメトリクスを定義する。データガバナンスの実装、データ品質の改善・向上、メタデータ管理、データプライバシー、およびその他の関連分野の戦略を検討する。
  8. データガバナンスのプラクティスの実装:データガバナンスを実施することで、戦略を実行に移す。これには、データガバナンス委員会の設置、データスチュワードシップの役割の定義、データポリシーと基準の策定、データ品質管理の実装、そして既存のプロセスとシステムへのデータガバナンスの統合などが含まれる。
  9. コミュニケーションと教育: 組織全体でデータガバナンスの重要性をやりとりをする データガバナンスの便益と、データガバナンスが意思決定、業務効率、またコンプライアンスに如何に影響を与えるかについての意識を高める。データガバナンスの意識と能力を構築するために、社員にトレーニングと教育を提供する。
  10. モニタリング、メジャメント、そしてリファイン:データガバナンスのイニシアチブの有効性を継続的にモニタリングし、メジャメントする。進捗状況をトラッキングするために重要業績評価指標 (KPI) を確立し、改善すべき領域を特定し、データガバナンスの価値を関係者に実証する。データガバナンス戦略とプラクティスを時間をかけて洗練させてゆくために、フィードバックとインサイトを活用する。

最後に、データガバナンスは、その関心を途切らさないこと、また継続的な適応を必要とする止むことのないプロセスである。組織内にデータガバナンスの文化を醸成し、データ管理へのコラボレーティブなアプローチを育むことが重要であることを忘れてはならない。これらのステップに従い、組織固有のニーズに適合させることで、皆さんは効果的なデータガバナンスの強固な基盤を確立することができるようになる。

データガバナンスについてさらに詳しく知りたい場合は、私宛にお気軽にご連絡ください。

敬具、

ジャニー (Janie)

このトピックの詳細については、CIMdataのデータガバナンス書庫をチェックしてください。

ジャニー・ガーリー (Janie Gurley)
電子メール j.gurley@CIMdata.com

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